アディダス、ワールドカップ需要で第2四半期売上高が過去最高 日本・韓国は高成長地域の一つ
アディダスはワールドカップ需要を背景に四半期として過去最高の売上高を記録した。日本と韓国を合算した地域は、同社の中でも高成長地域の一つとなっている。

アディダスは、2026年第2四半期(4〜6月)の売上高が四半期として過去最高となる67億4300万ユーロに達したと発表した。現地通貨ベースでは前年同期比14%増で、同社は今年開催のサッカーワールドカップに伴う需要の高まりを主な要因に挙げている。ジャージやシューズなどサッカー関連用品を含む「パフォーマンス」カテゴリーは現地通貨ベースで39%増と、四半期で最も成長したカテゴリーとなった。
地域別では、日本と韓国を一つの市場として開示するアディダスにおいて、この統合地域の売上高は第2四半期に18%増、上半期累計では21%増となり、ラテンアメリカ(第2四半期+28%)や北米(+17%)と並ぶ高成長地域の一つとなった。中国は15%増、同社にとって最大かつ成熟した市場である欧州は6%増と比較的緩やかな伸びだった。日本単独の数値は開示されておらず、この統合地域の伸びのうち、どこまでが日本によるもので、どこまでが韓国によるものかは明らかにされていない。
同社は今四半期の勢いの多くをワールドカップに絡めたマーケティング施策によるものとしており、「バックヤード・レジェンズ」と名付けたキャンペーンはデジタルチャネルで約90億回の再生数を記録し、同社史上最大のリーチだったとしている。ビョルン・グルデンCEOは「ワールドカップの年にアディダスのCEOを務めるのは、通常の年よりもさらに良いことだ」と述べた。
この結果を受け、アディダスは2026年通期の業績見通しを上方修正し、現地通貨ベースの売上高成長率を従来の高い一桁台から9〜10%に見直し、営業利益は約23億ユーロと見込むとした。
日本のスポーツ用品小売や百貨店のスポーツフロアにとって、この成長率は心強い数字だが、単純に日本の実態として捉えるのは難しい。アディダスが日本を韓国と合算して開示している以上、この地域の強さがソウル主導なのか東京主導なのかは判別できないからだ。それでも明らかなのは、ワールドカップの年がアディダスのサッカー関連事業にとって確かな追い風になっていることだ。4年に一度のこの需要の高まりを、レプリカシャツやスパイクなどを扱う日本の小売各社がどこまで取り込めるかは、アディダス自身が日本分を切り出して開示するかどうかとは別に注視する価値がある。
前年同期比(現地通貨ベース、%)