イオン、紅河デルタ地域に中規模フォーマットの新業態SCを投入
イオンベトナムは10月3日、ベトナム国内10カ所目、紅河デルタ地域では初となる中規模ショッピングセンター「イオンハイズオンショッピングセンター」をオープンする。所在地は行政再編後のハイフォン市だが、施設名には統合前の旧省名が残る。

イオンベトナムは9月10日付の発表で、10月3日にベトナム国内10カ所目の商業施設であり、紅河デルタ地域では初となる中規模ショッピングセンター「イオンハイズオンショッピングセンター」をグランドオープンすると明らかにした。発表資料に記載された所在地は「ハイフォン市タックコイ区」で、施設名が指す省とは異なる。ハイズオン(ハイズオン省)はかつてハイフォンに隣接する独立した省だったが、2025年のベトナムの省・行政区再編でハイフォン市に統合された経緯があり、施設名には統合前の地名がそのまま残された形だ。
同社によると、当施設は地方都市への出店を加速するために開発した中規模フォーマットの3施設目にあたり、昨年開業した「イオンタンアンショッピングセンター」、本年7月開業の「イオンモール ダナン タンケー」に続くものという。延床面積は約3万8100平方メートル、総賃貸面積は約2万6000平方メートルで、ハノイやホーチミンの大型リージョナルモールに比べると規模は小さい。基本商圏は車で15分圏内に約33万人としている。
館内は地上3階建てで、専門店37店とイオンの直営売場を「FOOD」「KIDS & ENTERTAINMENT」「FASHION」「BEAUTY & WELLNESS」「LIVING」の5つの「ワールド」に分けて構成し、「三世代家族のためのデスティネーション」を掲げる。核店舗はイオンのスーパーマーケットのほか、子ども関連の総合フロア「Kids Republic」、そしてイオンのショッピングセンターへの出店は今回が初めてとなるシネマブランド「AEON BETA」など。開発を自社で手がけたイオンベトナムは、従業員数を約900人と見込んでいる。
狙いは明快だ。ハノイやホーチミンで展開してきた延床面積10万平方メートル超の大型リージョナルモールを地方都市でそのまま再現するのではなく、より低コストかつ短工期で出店できる中規模フォーマットを試している。セントラル・リテールやビンコムなど競合各社も、大都市圏の飽和にともない地方都市展開を強めており、同様の発想といえる。商圏人口33万人という規模は主力モールに比べ小さく、この業態の採算は来店数の多さよりも運営の効率性にかかっている。