アークテリクス、循環設計の新枠組み「System 0」始動 第一弾は修理前提のシェルジャケット「Sperro SV」
アークテリクスは、修理・リサイクル・リセールを製品の設計段階から組み込む新枠組み「System 0」を発表した。第一弾は3年間の無償修理が付くシェルジャケット。発表文に日本への言及はない。

アークテリクスが、製品設計段階から修理・リサイクル・循環性を組み込む新たな枠組み「System 0」を導入したと、同社ニュースルームが発表した。
System 0は、同社がすでに展開してきた循環型プログラム「ReBIRD」——洗浄、修理、下取り、リセール、アップサイクルの各サービス——を、製品を出荷した後に付け加えるのではなく、設計プロセスそのものに組み込む枠組みだと同社は説明する。
この枠組みの第一弾となるのが、9月4日に発売されるマウンテンハードシェル「Sperro SV」だ。直営店とarcteryx.comを通じて世界で展開される。GORE-TEX Proファブリック(ePEメンブレン採用)を使用し、リサイクルを見据えて表地と裏地を別々に設計、Aquafil社のリサイクルナイロン「ECONYL」を用いているという。摩耗しやすい箇所を補強したほか、同社いわく「初めて容易に交換可能な」ジッパースライダーを搭載した。ReBIRDを通じて通常の保証期間外でも3年間の無償修理を提供し、繊維製品の循環性に関する第三者認証「TESTEX Circularity」を取得した初の製品だとしている。北米の山岳救助チーム「North Shore Rescue」が実地テストを行ったとも説明した。価格は明らかにされていない。
「System 0は、循環性を軸に据えて事業を構築・拡大していく上での根本的な転換を意味する」
発表文自体に日本への言及はない。ただし、アークテリクスは原宿、銀座、大阪に直営旗艦店を構えており、卸売とは異なり売り場の演出を自ら管理できる立場にある。製品そのものに循環性を組み込むという今回の動きは、いずれこうした旗艦店の売り場にも波及しうる修理・リセール型のマーチャンダイジング潮流を先取りするものだ——というのがfloortokの見立てであり、アークテリクスが日本展開について述べたものではない。