カインズ、規格外野菜や食品副産物を商品化する「MOTTAI」始動 ― 35店舗で100〜598円の新商品展開
国内最大のホームセンターチェーン、カインズが規格外野菜や食品副産物を使った商品を全国35店舗の売場に投入する。100円から598円という価格設定は、抽象的なサステナビリティ宣言ではない、フードロス問題への売場レベルでの挑戦だ。

国内最大のホームセンターチェーン、カインズは10月5日、規格外の農産物や食品製造過程で生じる副産物を商品化する新プロジェクト「MOTTAI」を始動したと発表した。第一弾の商品は10月19日から全国35店舗で販売される。
第一弾は石井食品と共同開発した3種のカレー(598円)で、形や大きさ、色むらなどを理由に活用されにくかった千葉県産の有機野菜を使い、食品添加物は使用していないという。12月には、豆腐づくりの副産物であるおからと豆乳を使った鈴カステラ(100円)、千葉県白子町産の規格外の玉ねぎを使ったドレッシングソース(598円)も発売する。展開エリアは仙台から名古屋まで、宇都宮、千葉、東京などを含む。
サステナビリティ宣言ではなく、副産物を使った商品を実際に35店舗の売場に並べる点がこの取り組みの核心だ。本来は廃棄されていた食材に、100円から598円の価格で対価を求める試みでもある。ホームセンターのカインズにとって、MOTTAIはDIY用品ではなく食品で来店のきっかけをつくる取り組みとも読める。
カインズは「MOTTAIを通じて、普段の買い物が地域や社会課題を知るきっかけになればと思っています」としている。12月の新商品が売場に並んだ後も通常価格のまま需要が続くか、あるいは当初の35店舗にとどまるかが今後の焦点となる。