カインズ、傘下のザスパ群馬の次節ホームゲームをスタジアム型店舗に
ホームセンター国内最大手のカインズは、ザスパ群馬の筆頭株主でもある。11月7日のホームゲームで、オリジナルエコバッグの配布やアプリ連動の抽選会、DIYゲーセン、カフェ、カプセルトイのキッチンカーまでを展開する。スポンサーというより、傘下クラブを販促・集客のチャネルとして使う構図だ。

ホームセンター大手のカインズは10月28日、11月7日に正田醤油スタジアム群馬で行われるザスパ群馬のホームゲームに合わせ、「カインズスペシャルマッチ」を展開すると発表した。来場者の先着3,500人には、海洋プラスチック(オーシャンバウンドプラスチック)を再生利用したザスパのマスコット入りオリジナルエコバッグを配るという。
展開は配布物だけではない。カインズブースでは、アプリの会員証画面を提示するとザスパグッズやカインズのオリジナル商品が当たるガチャ形式の抽選会を実施する。一部店舗で展開している木製おもちゃのウォークイン型アーケード「DIYゲーセン」もスタジアムに登場。カインズフードサービスが運営する「カフェ ブリッコ スタジアム店」では焼き菓子やコーヒーを販売し、ミュー・エンタテインメントが運営するカプセルトイ自動販売車「AMUUU」もザスパコラボカプセルとオリジナル商品を扱うという。
両者の関係は約20年に及ぶ。カインズは2006年前後、ザスパのJリーグ加入時からオフィシャルユニフォームパートナーを務めてきたが、近年その結びつきは一段と強まっている。同社によると、2020年にザスパの運営会社へ出資して経営に参画し、2024年の第三者割当増資を引き受けて筆頭株主となり、2025年にはザスパを「ベースグループ」の重要事業として正式に位置づけたという。カインズはザスパ、前橋市とともに、群馬県唯一のプロサッカークラブが本拠とする前橋ローズタウンサッカー場(GCC Thespark)の整備にも取り組んでいる。
ザスパは群馬県を本拠とする唯一のプロサッカークラブであり、埼玉に本社を置きながら群馬で創業したカインズにとって、単なる協賛先ではなく自らが支配する確実な顧客基盤となっている。自社アプリ、自社のフードサービス部門、店舗発のDIYフォーマットを組み合わせた試合日の展開は、スタジアムを広告の場としてよりも「出店先」として使っている構図に近い。狙いは単なる露出効果ではなく、来場者にカインズアプリを開かせ、実際の購買につなげることにある。