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さいたま「コクーンシティ」、4期連続で最高売上を更新 456億円(前期比103%)

片倉工業がさいたま新都心で運営する「コクーンシティ」は、近隣施設の改装で来館者数が伸び悩む中でも4期連続の増収を達成した。客数ではなく客単価の伸びが記録更新を支えたと同社は説明する。

エスカレーターとガラス屋根の吹き抜け、店舗の間を行き交う買い物客を描いた、賑わう郊外型ショッピングモールのアトリウムのイラスト。
イラスト:floortok.com

片倉工業は、JRさいたま新都心駅前で運営する商業施設「コクーンシティ」の2025年度(2025年9月~2026年8月)の年間売上高が456億円(前期比103%)に達し、4期連続で過去最高を更新したと発表した。今回の発表は開業10周年にあわせたものだ。

増収の要因として同社は、開業10周年に合わせた各種施策、人気ブランドの誘致につながるリニューアルの継続、体験型イベントの強化を挙げた。なお発表された売上高には、テスラやヨドバシカメラ、ダイソー、西松屋、ニトリのデコホームなど施設内で個別に売上を開示するテナントや、結婚式場・自動車販売店の売上は含まれていない。

片倉工業はまた、近隣の大型集客施設が改装に伴い休業したことで来館者数への影響があったとした上で、それでも来館した顧客の一人当たり購買単価が伸びたことで、前期を上回る売上高を確保できたと説明した。来館者数の伸び悩みを認めた上で、客単価の向上が記録更新を支えたと明言している点は、モール運営者としては踏み込んだ言い方だ。

コクーンシティは、都心の百貨店を押し上げているインバウンド消費とは無縁の、通勤客や地域の家計に支えられた郊外・駅前型の商業施設である。近隣施設の改装というマイナス要因があった一年に、客単価の伸びを軸に4期連続の増収を達成した今回の結果は、郊外型モールにとって来館者数の増加以上に、テナント構成の磨き込みとイベントの厚みこそが持続的な成長の軸になり得ることを示している。