ダイヤモンドダイニング、銀座にオールインクルーシブ高級会席「銀座 恣時」を開業
ダイヤモンドダイニングは、アルボーレ銀座ビル8階にオールインクルーシブの高級会席料理店「銀座 恣時」を開業した。和牛・アワビを使った会席コースに天ぷら・炭火焼きの食べ放題、60種類以上の日本酒の飲み放題を定額料金に組み込み、銀座の高級店にありがちな会計の不透明さに対抗する狙いがある。

「DDグループ」傘下の飲食店運営会社ダイヤモンドダイニングは、銀座一丁目駅から徒歩1分のアルボーレ銀座ビル8階に、オールインクルーシブの高級会席料理店「銀座 恣時」を開業した。PR TIMESで配信されたリリースによると、ディナーは7月22日、ランチは7月25日から営業を開始した。
同店は、和牛やアワビを使った会席コースに、天ぷらや炭火焼きなどを好きなだけ楽しめる「オーダーバイキング」、さらに60種類以上の日本酒の飲み放題を組み合わせ、すべて一つの定額料金に含める。ディナーは1万5000円から、ランチは4500円から(日本酒の代わりに天ぷらバイキングとノンアルコール・カフェドリンクが付く)。全61席の店内には、和紙ブランド「KAMISM」の壁紙を用いた個室や、Tom Dixon製のペンダント照明を配し、営業時間はランチ11時30分〜15時、ディナー17時〜23時で、定休日を設けていないという。
賭けの中心にあるのは料理そのものより価格設定だ。銀座の高級会席店の多くはコース料金制で飲み物は別会計とし、上質な日本酒や和牛の追加によって最終的な会計がメニュー価格を大きく上回ることも珍しくない――そうした仕組みは節度ある楽しみ方を前提とする一方、勝手のわからない客を身構えさせもする。飲み放題とオーダーバイキングを定額に組み込むことは、こうした会計の不確実性を取り除き、単品会計が持つ特別感の一部と引き換えに、カジュアル業態やホテルバーで広がりつつある「オールインクルーシブ」の予測しやすさを持ち込むものだ。テーマ性の強いコンセプトレストランで知られるダイヤモンドダイニングが、この方式を高級市場の上限で試みている点も見どころといえる。
この定額方式が銀座の伝統的なコース料金の店に対抗し得るのか、それとも客が結局はコースや上質な日本酒を追加注文するのかは、銀座 恣時の開業後の実績が示すことになるだろう。