ファミリーマート、新業態「FAMIMA」始動——NIGOとWonderwallが手がける旗艦店が虎ノ門に開業
ファミリーマートは7月10日、東京・虎ノ門に新業態「FAMIMA」の第1号店「FAMIMA PARK AZABUDAI」を開業した。延床面積217平方メートルの店舗はアパレルのショップ・イン・ショップを軸に据え、クリエイティブディレクションをNIGOが、設計をWonderwallが手がける。コンビニ運営会社がおにぎりと同じ強度でファッション小売を扱えるかを試す実験だ。

ファミリーマートは7月10日、東京都港区虎ノ門2-10-5に、新業態「FAMIMA」の第1号旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」を開業したと発表した。延床面積は217.05平方メートル。同社が「Next FamilyMart Project」と位置づける取り組みの一環で、今年9月に迎える45周年に合わせた出店となる。
同社によると、店内の核となるのはアパレルのショップ・イン・ショップで、デザイナーの落合宏理氏と共同開発した自社ブランド「コンビニウェア」約300点を扱う。タッチパネル式のスタイルガイドや、専任スタッフが常駐するフィッティングルームも備える。店舗のクリエイティブディレクションはNIGOが担当し、空間デザインはWonderwallの片山正通氏が手がけた。NIGOは「ファミマも、ファミリーマートも、乞うご期待」とコメントしている。コーヒーは世界チャンピオンのバリスタ、粕谷哲氏と共同開発した3種のブレンドを用意し、屋外にはベンチを設けたテイクアウトスタンド「FAMIMA STAND」を併設する。
コンビニチェーンが、通常は競争軸にしない商品力と売場演出の両方に同時に賭ける試みだ。コンビニの強みは近さと速さであり、スタイリング提案やデザイナーの名を冠した売場づくりではない。バリスタチャンピオンや著名アパレルデザイナーの起用は、百貨店やセレクトショップの手法をそのまま持ち込もうとする姿勢を示す。延床面積217平方メートルという小規模な1店舗であるだけに、この業態が周年記念の旗艦店で終わるか否かを決めるのは、コンセプトではなく採算だろう。