ファミリーマート、ベトナム進出17年で初のハノイ出店 北部展開へ
ファミリーマートは9月19日、ハノイ6店舗目となる「ロイヤルシティ店」でグランドオープン式典を開く。2009年のホーチミン進出以来17年を経て、8月開業の先行2店舗に続くベトナム北部への初出店であり、今年度中にハノイ市内で約20店舗への拡大を目指す。

ファミリーマートは9月19日、ハノイの複合施設「ロイヤルシティ」内の店舗でグランドオープン式典を開催すると発表した。同店はハノイ市内で6店舗目となり、2009年12月のホーチミン進出以来17年を経て、ベトナム北部への初めての本格展開となる。先行して8月に開業した2店舗のうち1店舗は、初週売上が計画比160%だったという。同社のベトナム国内店舗数は7月末時点で約200店で、これまでホーチミン市とその周辺に集中していた。今年度中にハノイ市内で約20店舗体制を目指すとしている。
ファミリーマートは、17年間ホーチミンで培った運営ノウハウをハノイ展開に生かすとしており、日本人駐在員スタッフの増員や経験豊富な店長の配置などにより現地化を進める方針を示した。
これほどの市場規模を持つ国で17年間も一つの都市圏にとどまってきたこと自体、コンビニチェーンが本当に新しい都市に踏み出す前にどれだけの準備を必要とすると考えているかを物語る。ハノイの消費習慣やサプライチェーン、出店採算は、ホーチミンのそれをそのまま当てはめられるものではない。初週売上計画比160%という数字は単発のデータに過ぎないが、経験豊富な店長や駐在員を投入する姿勢は「人」への投資であり、小規模な有人店舗を多数運営するコンビニ事業の成否は現場の実行力の均一さにかかっている。ファミリーマートは、南部で培った運営規律を北部でも再現したうえで、20店舗という目標に向けて拡大しようとしているようだ。ベトナムでは今月、他の日系事業者も同様の理由から地方都市への進出を進めており、「勝ちパターンを知る市場で足場を固め、そこから広げる」という拡大ロジックが重なって見える。