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ファミリーマート、ブルゾン型制服をTシャツに刷新し身だしなみ基準も緩和

ファミリーマートは全国約1万6500店で10年間着用してきたブルゾン型制服を9月からTシャツに刷新し、髪色や服装の身だしなみ基準も緩和する。人手不足のなか、賃上げより安価な「人」への一手といえる。

夜のコンビニエンスストアでTシャツの制服を着た店員が商品を補充する様子を描いたイラスト。ガラス越しの温かい室内の光が、静かな街路にこぼれている。
イラスト:floortok.com

ファミリーマートは9月1日から、これまで10年間続いてきたブルゾン型の制服をTシャツに切り替えると8月26日に発表した。制服刷新は10年ぶりで、同社はコンビニエンスストア大手としては初のTシャツ制服だとしている。全国約1万6500店で順次導入する。

新制服は綿100%の厚手生地で、抗菌・防臭加工を施したとしている。サイズはXSから11Lまで全14サイズを展開し、長袖は7Lまで用意する。デザインを手がけたのは、同社が「コンビニウェア」のクリエイティブディレクターと位置づける落合宏理氏。

制服刷新とあわせて、ファミリーマートは「ファミマコーデ」と呼ぶ身だしなみ基準の緩和も打ち出した。同社によると、衛生面・安全面の基準は維持しながら、髪色や服装の選択肢を広げるという。ルールの撤廃ではなく緩和という位置づけだ。

このほか、聴覚に困難のあるスタッフ向けの「お知らせバッジ」、9月1日午前11時にリニューアルする採用サイト「FamiJOB」(動画・Web面接に対応)、スタッフ限定の限定カラー靴下、9月12日開始の「ウェルカムポイントキャンペーン」なども同時に発表した。同社はこれら一連の施策を45周年記念の「いちばんチャレンジ」の一環と位置づけ、「一番働きたい場所」を掲げている。

今回の勝負どころは賃金ではなく人材への働きかけだ。制服刷新や身だしなみ基準の緩和は、賃上げに比べればコストは小さい。それでいて、コンビニのシフトに応募するかどうかを左右する実務的な引っかかり——髪を染め直す、ピアスを隠す、着たくない服を着る、といった条件——に直接効いてくる。この選択が採用にどこまで効くかは、今後の採用シーズンが答えを出すだろう。そしてどの応募者も、同じく人手を奪い合うライバルのローソンやセブン-イレブンと比較したうえで判断することになる。