ファーストリテイリング、通期利益予想を再び上方修正——9カ月累計は増収を上回る増益
ファーストリテイリングは2026年5月期第3四半期決算で、通期の純利益予想を4,800億円から5,000億円に引き上げた。9カ月累計で売上収益は17.1%増だったが、事業利益はその倍近い33.6%増。けん引したのは、事業利益を45%伸ばした海外ユニクロだった。
ファーストリテイリングは2026年5月期の第3四半期(9カ月累計)決算にあわせ、通期の純利益予想を従来の4,800億円から5,000億円へ引き上げた。9カ月累計の売上収益は前年同期比17.1%増の3兆651億円、事業利益は33.6%増の5,927億円、親会社の所有者に帰属する純利益は25.6%増の4,260億円だった。
けん引したのは海外ユニクロ

利益の伸びの多くは海外が生んだ。海外ユニクロ事業は売上収益が25.9%増の1兆8,340億円、事業利益は45.4%増の3,453億円と、グループ内で最も速いペースで拡大した。グレーターチャイナ、韓国、東南アジア・インド・オーストラリア、北米、欧州と、同社が開示するすべての地域で売上・利益ともに二桁成長となった。海外ユニクロは売上規模で国内ユニクロの2倍を超え、利益でも国内を上回る。
国内では、ユニクロ日本事業が売上収益8.3%増の8,676億円、事業利益15.1%増の1,729億円で、既存店売上高は機能性商品やトレンドを取り入れたボトムス、好調だったゴールデンウィークを背景に9.9%増えた。ジーユーは売上収益が3.7%増、事業利益は28.0%増。振るわなかったのはグローバルブランド事業で、セオリー、コントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タムを擁するこの部門は売上収益が4.2%減、事業利益は33.4%減。同社はコントワー・デ・コトニエとプリンセス タム・タムの店舗を144店から77店へとおよそ半減させたとしている。
売上を大きく上回るペースで利益が伸びたことが、この決算の要点だ。数量の増加だけでなく、採算の改善を示している。同社は、海外での正価販売に加え、為替予約でより有利な円レートを確保したことで売上原価率がやや低下したと説明する。6月までの業績も底堅かったことから、通期予想を今期2度目の上方修正とし、事業利益を7,100億円、純利益を5,000億円に引き上げた。年間配当も前期比140円増の1株640円とした。
累計前年同期比(%)