ユニクロ、インターブランドの世界ブランド価値ランキングで9位上昇、価値は16%増
ユニクロはインターブランド「ベスト・グローバル・ブランド2026」で38位に浮上し、ブランド価値は前年比16%増の205億ドルとなった。ファーストリテイリング自身の決算とは別の評価軸から、北米・欧州展開の勢いが、日本の売場を支えるブランド力そのものを押し上げていることが裏付けられた。

ファーストリテイリングは10月28日、インターブランド社の年次調査「ベスト・グローバル・ブランド2026」で、ユニクロが前年の47位から9位上昇して38位となり、ブランド価値は177億ドルから16%増の205億ドルになったと発表した。同社によると、インターブランドは財務パフォーマンス、購買決定におけるブランドの役割、ブランドの強さという3要素で評価するという。2026年版ランキング掲載ブランドの価値合計は前年比8.1%増の3兆8660億ドルで、ユニクロの伸び率はランキング全体の平均の約2倍に相当する。
ユニクロは2025年に初めてランキング入りし、2026年4月には別途、インターブランドの「ベスト・ジャパン・ブランド」調査でも上位5ブランドに入っていたという。ファーストリテイリンググループ上席執行役員の柳井康治氏は「インターブランド『ベスト・グローバル・ブランド2026』での評価を光栄に思う」とコメントした。今回の発表は、同社が2026年8月期の決算で売上収益が前年比16.6%増の3兆9633億円、事業利益が30.4%増の7184億円という過去最高益を発表してから3週間後にあたる。北米・欧州の合計売上高は54.8億ドルに達し、両地域を合わせると大中華圏の事業規模を上回ったと同社は説明している。
ブランド価値ランキングはインターブランド独自の算出方法によるものであり、監査を受けた数値ではない。しかも日本以外での成長を特に評価する性格を持つ。したがって今回の結果は北米・欧州展開の勢いに対する評価であり、国内事業そのものへの評価ではない。同じ決算で、ユニクロ日本事業の既存店売上高は5.1%増だったが、その伸びはほぼ客単価の上昇(4.8%増)によるもので、客数はほぼ横ばい(0.2%増)、国内店舗数は794店から782店に減少している。floortokの見立てでは、このランキングの意味は数字そのものより、日本国内の782店舗を支えるブランド力が、海外事業の伸びによって強まっていることを、自社の決算とは別の指標から確認した点にある。