ゴールドウイン、「地球にやさしい未来の服、ひらめき展」第2回の募集開始 順位づけしない「展覧会」
ザ・ノース・フェイスの日本事業全体を運営する東京のゴールドウインが、「地球にやさしい未来の服、ひらめき展」の第2回募集を開始した。前回は788件の応募があったという。順位をつけない「展覧会」という形を意図的に選んでおり、環境教育を通じて将来の顧客を育てる狙いが読み取れる、規模は小さいが示唆的な取り組みだ。

ザ・ノース・フェイスの日本における事業を手がけるゴールドウインは10月28日、「地球にやさしい未来の服、ひらめき展」の第2回募集を開始したと発表した。募集期間は11月1日から2027年1月31日まで。対象は日本国内在住の小学生から専門学校・大学生までで、個人のほかクラスや学校単位での参加も受け付ける。
参加者は「文章・イラストカテゴリー」と「自由制作カテゴリー」のいずれかで、衣服がどう作られ、着られ、使い続けられ、廃棄されるかをテーマに制作する。同社によると、第1回には全国から788件の応募があり、文章やイラスト、動画、模型、実際に着用できる衣服まで多様な作品が集まり、ゴールドウインの社員が全作品にコメントを寄せたという。同展は賞を設けず、作品に順位をつけない方針で、プログラムを支援するファッションデザイナーの中里唯馬氏は「今年も未来の装いについて、皆さんとディスカッションできることを楽しみにしています」とコメントしている。
展覧会そのものは2027年3月20日から28日まで、ゴールドウインの東京本社(港区・青山善事ビル)で開催されるという。審査は行わないものの、開催日と会場はあらかじめ固定されている。
これは見落としではなく意図的な設計だろう。「コンテスト」ではなく「展覧会」と位置づけ、賞も順位も設けないことで、学校単位での参加のハードルを下げ、勝敗よりも衣服の一生を考えさせることに重点を置いている。ザ・ノース・フェイスの日本事業全体を担うゴールドウインにとって、これは販促の仕掛けというより長期的な取り組みだ。教室でブランドのサステナビリティを学ぶ今の生徒たちが、将来、売場でそれを信じるかどうかを決める顧客になるという賭けである。