グランドプリンスホテル広島、西日本のプリンスホテルで初の犬同伴宿泊プランを開始
グランドプリンスホテル広島が始めた犬同伴宿泊プランは、同社の西日本エリアでは初の試みだ。インバウンドだけに頼らず、ペット同伴旅行の需要で地方ホテルの稼働率を底上げできるかが問われる。

グランドプリンスホテル広島が、犬同伴の宿泊プラン「ドッグフレンドリールームステイプラン~愛犬と過ごす特別な時間~」を開始した。運営元の西武・プリンスホテルズ&リゾーツによれば、同社の西日本エリアのプリンスホテルとしては初の犬同伴対応客室だという。プランは2026年9月1日から12月28日まで実施され、グループが展開する「西武ペットスマイルプロジェクト」の一環に位置づけられている。
客室は53平方メートルで瀬戸内海を望み、ケージ、犬用ベッド、安全柵、蓋付きのゴミ箱、清掃用品などを備えるという。朝食はアメリカンスタイルの朝食を客室まで届け、夕食には広島名物のカキフライまたはステーキを盛り込んだホテル特製弁当のオプションも用意される。宿泊料金はリリースでは明らかにされていない。
同社はリリースの中で、愛犬家の94.5%が「ペットと一緒に旅行したい」と考えているとするデータを引用し、ペットを家族の一員として扱う意識の広がりとペット関連の高付加価値商品・サービス市場の拡大を、今回の企画の背景として挙げている。
少子化と世帯縮小が進む日本では、犬をほぼ家族同然のゲストとして遇するホテルの宿泊プランが、ニッチな受け入れ体制ではなく実質的なアメニティの差別化要素になりつつある。関東・関西の拠点施設を中核に展開するプリンスホテルズが、東京ではなく地方拠点の広島でまずこれを試みるのは、インバウンド獲得競争が相対的に緩やかな地方市場で、国内旅行者に週末の宿泊理由を提供しようとするペット同伴旅行需要への布石とも読める。