阪神梅田本店、旭日章受章の陶芸家・林正太郎の15回目の個展を開催
阪神梅田本店8階アートギャラリーで、旭日双光章を受章した陶芸家・林正太郎の15回目となる個展が開かれる。百貨店の美術画廊が今も数十万円単位の作品を売る場であることを示す催しだ。

阪急阪神百貨店は、阪神梅田本店8階アートギャラリーで、陶芸家・林正太郎氏の個展「奇跡の造形美に挑む」を10月28日から11月3日まで開催すると発表した。同画廊での個展は今回で15回目となる。
1947年、岐阜県土岐市生まれの林氏は、美濃焼の伝統の中で、長石を複数ブレンドした釉薬による志野焼を中心に、織部の作品も手がけ、2003年からは美濃陶芸協会副会長を務める。2025年には日本陶芸界への長年の功績により旭日双光章を受章したという。発表資料に掲載された作品の価格は、白万葉彩扁壺の38万5,000円から、富士山をあしらった織部の高台茶碗(132万円)まで幅がある。
同じ百貨店の画廊で15回も個展を重ねてきたこと自体が、受章歴を積み重ねる作家と、ギャラリーではなく百貨店の売場で数十万円単位の陶芸作品を買う顧客を今も抱える小売業者との間に築かれた、一種のロイヤルティープログラムと言える。