阪神梅田本店、能登地震から2年「輪島の食祭」第3回を開催
阪神梅田本店は10月21日から26日まで、能登半島地震の被災地・輪島の食と工芸をテーマにしたフェア「輪島の食祭」の第3回を1階の食祭テラスで開催する。11の漆器・食品の店が出店し、2024年1月の地震から2年を経て、輪島の小規模事業者がどこまで通常営業へ近づいたかを示す機会だ。

阪急阪神百貨店は、阪神梅田本店本館1階の「食祭テラス」で、輪島の食と工芸をテーマにしたフェアの第3回を10月21日から26日までの6日間、11店舗の出店で開催すると発表した。
同フェアは2024年1月の能登半島地震で被災した輪島を対象に続けられてきたが、同社は今回、単なる「復興支援」という枠組みから、輪島を対等な取引先として扱う姿勢への転換を意識していると説明し、被災地の住民自身が抱く「今できることをやりたい」という思いを紹介している。
出展者のうち、漆器の桐本木工所は工房を漆器ミュージアムのような空間として再開し、震災で破損した漆器を修復する活動を継続している。谷川醸造は被災して倒壊した醸造所の跡地に新しい蔵を建て、キウイビール(990円)などを販売する。地震から約2年半を経て醸造を再開した白藤酒造店は、2,200円から4,180円の日本酒を展開する。レストランが全壊したヒディワイナリーは、来年7月頃の再開を目指しながら、3,080円から5,720円のワインを販売している。
3回目の開催に踏み切り、「災害支援」から「通常の取引関係」へと位置付けを広げたことは、阪神梅田本店が輪島の工芸・食品事業者を、物語ではなく製品そのものの価値で評価していることを示す動きだ。他の百貨店と地域フェアで競い合う立場にある同店にとって、復興途上にある産地に定期的な出店機会を与え続けることは、単発の支援型催事にはない、小さくとも具体的な継続性の表れといえる。