量販スーツのはるやま、銀座に初のオーダースーツ専門店
郊外型紳士服チェーンのはるやまが、英国名を掲げた完全予約制のオーダースーツ専門店を銀座地下に初開業した。

はるやま商事は8月22日、英国発を謳うブランド「STOVEL&MASON(ストーベルアンドメイソン)」を掲げた同社初のオーダースーツ専門店を東京・銀座に開業したと発表した。
新店「STOVEL&MASON 銀座本店」は銀座2丁目のGINZA YUKI BLDG地下1階にあり、完全予約制で営業する。オーダースーツやジャケット、シャツのほか、ネクタイやチーフ、カフスなどの小物も取り扱う。全国の郊外型店舗を中心に展開してきたはるやまは、同店について「伝統とテクノロジー(T&T)」を掲げ、英国ブランドの品質・スタイルと日本国内の熟練職人による縫製を組み合わせたと説明している。
はるやまによれば、STOVEL&MASONは1818年にウィリアム・ストーベル氏とアーサー・メイソン氏がロンドン・サヴィルロウで創業したブランドで、英国王室や政治家、映画スターにも愛用されてきたという。価格は税込75,900円からの「ベーシックレーベル」を軸に、総毛芯縫製(立体的な仕立てを実現する手仕事の技法)を用いる上位の「ゴールドレーベル」は縫製会社・田原コンサート社が手掛けるとしている。生地はニュージーランド産メリノウールの「REDA」やイタリアの「VITALE BARBERIS CANONICO」を含む約1,000種類から選べる。
郊外型の低価格スーツ量販で知られてきたはるやまにとって、今回の一手は控えめながら明確な上位市場への布石といえる。全国展開ではなく、完全予約制の銀座の一室にとどめたことで、量販ブランドの看板を掲げずに本格オーダーの需要を見極める狙いがうかがえる。