星のや東京、「ワールド・ベスト・ホテル」拡大リストで85位にランクイン
星野リゾートが千代田区大手町に構える旅館型タワーホテル「星のや東京」が、「ワールド・ベスト・ホテル2026」の拡大リスト(51〜100位)に選出された。欧米系の五つ星ホテルが主流を占めるランキングの中で、伝統的な日本の旅館としての価値を打ち出してきた同ホテルにとって、国際的な評価が加わった形だ。

星野リゾートは、「星のや東京」が「ワールド・ベスト・ホテル2026」の拡大リスト(51位〜100位)で85位に選ばれたと、自社ニュースルームで発表した。この拡大リストは、本リストの選考も担う800人超の独立した専門家からなる「ベスト・ホテル・アカデミー」によって選出される。
星野リゾートによると、「星のや東京」は千代田区大手町に立つ17階建ての「タワー型旅館」で、東京駅から徒歩10分の立地にある。客室数は84室で各階6室、畳敷きの床や障子、最上階の温泉を備える。宿泊料金は税・サービス料込みで1泊18万2000円から(食事は別)。
ホテルの支配人を務める池上正憲氏は今回の選出について、伝統的な日本の旅館が持つ価値を海外の客に伝えてきた取り組みが評価された結果だとの見方を示したという。ワールド・ベスト・ホテル側のフェイ・ハゲット氏は、拡大リストは世界有数のホスピタリティを体現するさらに50軒のホテルを選んだものだと説明している。上位50軒は9月15日にパリで開催される式典で発表される。
今回の意義は順位そのものより、届く相手にある。「星のや東京」が名を連ねたのは、欧米系のラグジュアリーホテルが依然として多数を占めるリストの下位、今月発表される上位50軒より一段低い階層だ。ただ同ホテルは、客をもてなす「おもてなし」の精神を色濃い和風のデザインを通じて体現しており、国内客だけでなく海外客に日本の伝統を伝えることも狙いとしている。英語で発信される世界的なランキングは、同ホテルが取り込みたい高額消費層の海外客に、国内の賞では届きにくい形で訴求する。