9月の外食産業売上高、前年比7.3%増 11年ぶりの5連休が長雨を相殺
日本フードサービス協会の調査によると、9月の外食産業売上高は前年比7.3%増となった。東京の雨天日数が例年の2倍を超えるなかでも、11年ぶりの5連休と秋メニューが下支えしたとされ、百貨店・モールの飲食フロアの動向を映す数字だ。

日本フードサービス協会によると、2026年9月の外食産業売上高は前年同月比7.3%増となった。長雨や台風の接近が月の大半で客足にマイナスに働いたにもかかわらずの結果だ。会員228社・36,827店舗を対象とした同協会の月次調査では、客数は前年比2.3%増、客単価は同4.9%増だった。
協会自身が客足への逆風と位置づけるほどの天候だった。東京の雨天日数は20日で、前年の8日から倍増以上となり、大阪も14日と前年の7日を上回った。これを相殺したのが、休日数が1日多かった曜日周りと、11年ぶりとなる5連休のシルバーウィークだ。協会は、これにより帰省・観光需要が堅調だったほか、秋の風物詩である「月見」商品など季節限定メニューも好調だったとしている。
業態別ではファーストフードが9.7%増と最も伸び、「洋風」は秋の「月見」シリーズのテレビCM効果などで13.1%増、「和風」は夜限定の定食が好調で8.1%増となった。「麺類」は9.6%増、「持ち帰り米飯・回転寿司」は4.2%増だった。ファミリーレストランは3.9%増にとどまり、パブ・居酒屋はわずか1.3%増と全業態で最も伸びが鈍かった。協会は、長雨や台風の影響で個人客を中心に客足が遠のき、一部では予約キャンセルも見られたと説明する。ディナーレストランは5.2%増、喫茶は3.0%増だった。
業態を横断して見えるのは、9月の売上を支えたのが客数の増加よりも客単価の上昇だったという構図だ。協会全体の客単価は4.9%増と、客数の伸び2.3%を上回り、その差は天候の影響を最も受けたパブ・居酒屋業態で最も大きい。ファーストフードや喫茶、ファミリーレストランの比重が大きい百貨店・モール内の飲食フロアにとって、9月の底堅さは幅広い回復というより、客数だけでは支えきれなかった分をカレンダー上の連休が補った結果に近い。
前年同月比(%)