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フィールドノート

接客技術の全国基準を競う——JCSCロールプレイングコンテスト、今秋も支部大会が始動

日本ショッピングセンター協会が第32回接客ロールプレイングコンテストの支部大会を9月より順次開催し、2027年1月の全国大会へとつなげる。

編集イラスト — a wide, light-filled shopping-centre atrium with polished floors and minimalist interior columns。
イラスト:floortok.com

外資系ラグジュアリー本社が日本小売の接客水準の高さを理解しようとするとき、JCSCのこのコンテストは有益な構造的視点を与えてくれる。1995年に始まり今回で第32回を迎えるこの大会は、SC運営者ではなくテナント従業員が直接競い合う設計になっており、SC内に売場を持つブランドにとっては、個々の貸主との関係を超えた業界横断的な評価軸が存在することを意味している。

JCSCによれば、2026年度大会は9月9日から11日の中部大会を皮切りに、全国7支部が順次開催する形で進む。各支部の代表者が2027年1月29日にパシフィコ横浜で行われる全国大会への出場権を争い、最優秀者には「SC接客日本一」の称号が与えられる。

30年以上にわたり途切れることなく続いてきたこの大会の歴史は、SC業界が接客品質を暗黙知にとどめず、明文化・体系化しようとしてきた継続的な姿勢を示している。不動産専門家やブランドのリテール責任者にとって重要なのは、競技経験のあるテナント従業員が業界横断的な接客基準を体現し、売場の日常的な顧客体験を底上げしているという点だ。

今後の注目点は、9月以降に順次公表される支部大会の結果だ。どの地域ブロックがスタッフ育成に最も注力しているかを示す傍証となり、新たなSCとのパートナーシップを検討するブランドや、候補地の接客文化を比較評価する際の参考指標になり得る。