JR東日本、Suicaの上限を超える新コード決済「teppay」10月20日開始
日本最大の駅商業の地主であるJR東日本が、10月20日に新しいコード決済サービスを開始する。1回の決済上限はSuicaの2万円を大きく上回り、加盟店は最長1年間決済手数料が無料になる。単なる交通系の新機能ではなく、駅構内の売場の決済コストそのものを変える動きだ。

JR東日本は10月20日より、モバイルSuicaアプリに統合する新しいコード決済サービス「teppay(テッペイ)」を開始すると発表した。Suicaの決済上限は1回2万円だが、teppayの通常残高では20万円までの決済が可能になり、マイナンバーカードによる本人確認を行えば30万円まで、ビューカードと連携させた場合はそのクレジットカードの利用限度額まで利用できるとしている。
加盟店側には手数料面でも優遇措置を設ける。2027年3月31日までの申込期間中にユーザースキャン方式でteppayを導入した加盟店は、契約開始から12カ月間、決済手数料が無料になるという。サービスはモバイルSuicaとモバイルPASMOの間での残高の送金も可能で、ポイント還元は通常残高で0.5%、ビューカード連携時は1%。モバイルPASMOへの対応は2027年春に拡大予定。オンライン決済向けに「teppay JCBプリペイド」も用意するとしている。
これまで2万円という上限は、Suicaを主にコンビニや自動販売機向けの決済手段にとどめてきた。百貨店や駅構内の高単価店舗にとっては使いづらい制約だった。上限を一桁近く引き上げ、さらに1年間手数料を無料にするのは、まさにこの隙間を狙った施策であり、より高額な買い物を現金やカード端末ではなく交通系ICのタッチ決済に乗せようとする動きだ。対象はJR東日本の駅ナカ店舗に限らない。焦点は、2027年に手数料無料期間が終わった後もこの流れが続くかどうかだ。