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山形「日本の宿古窯」、専用露天風呂付き客室を中心に「花の館」を改装

日本の宿古窯(山形県かみのやま温泉)が9月14日、専用露天風呂付き客室を中心とした16室の新「花の館」を公開する。個室性を武器に、東北の温泉地でも高単価を狙う。

山を望む旅館の客室バルコニーにある専用露天風呂を描いた編集イラスト。木と石を基調とした落ち着いた色調。
イラスト:floortok.com

山形県かみのやま温泉の日本の宿古窯が、9月14日に「花の館」を全面改装して再オープンする。運営する古窯ホールディングスによると、新設される客室は全16室で、いずれも専用の露天風呂を備える構成に生まれ変わる。

このうち8室は蔵王連峰を望む客室(約60平方メートル、定員5名)で、敷地内から引いた専用の露天風呂を備える。残る8室のうち4室は葉山側に位置する同規模・同定員の客室、もう4室は和洋室(約28平方メートル、定員2名)で畳敷きの落ち着いた造り。全127室を擁する同旅館の一角を、こうした個室性重視の客室群に置き換える形だ。

内装には山形の工芸を用いる。鋳物や漆器、陶製タイル、木格子といった手仕事に加え、桜の花びらが水面を流れる「花いかだ」模様のオリジナルカーペットを採用。シモンズ製ベッドやReFa製ドライヤー、上質なシャワーヘッドも備え、同社は「伝統美と現代的なラグジュアリーの融合」を掲げる。

個室露天風呂を軸とした改装は、地方の温泉地に共通する動きでもある。相部屋的な共同浴場よりもプライバシーを重視する旅行者が増える中、知名度で見劣りする地域の宿ほど、専用風呂という付加価値で高単価を正当化しようとしている。東北の静かな温泉地であるかみのやまが、山並みの眺望と個室性だけでその差を埋められるかが問われる。