ラフォーレ原宿、秋のリニューアルでアナ スイの世界初の店舗を誘致
森ビルはこの秋、ラフォーレ原宿のテナント構成を一部入れ替える。目玉は「anna sui nyc」で、同社によればアナ スイにとって世界初の店舗だという。ほかにも4つの新規出店があり、ポップアップから常設店へという同館の育成モデルを映し出している。

ラフォーレ原宿を運営する森ビルは8月6日、同館の一部テナントを秋に入れ替えると発表した。新店舗は8月8日から順次オープンする。
目玉となるのは「anna sui nyc」だ。森ビルによれば、アナ スイにとって世界で初めての店舗だという。表参道や銀座といった既存メゾンの一等地ではなく、新興ブランドやストリート系が集まるラフォーレ原宿を、ブランド史上最大級の出店の舞台に選んだ格好になる。
同時にオープンするのは、スタイリング提案型ブランド「neith.」の初の常設店舗「neith.SATELLITE」(同ブランドはこれまでポップアップストアで支持を広げてきたという)、レースや繊細な装飾使いが特徴のロリータファッションブランド「LA LUICE」、スティーブン・スピルバーグ製作の映画『ジョーズ』のライセンス商品とフォトウォールを展開する期間限定ショップ、目黒のカフェ「PARLOR NOON」とコラボするキッチンカー(「USAGI ONLINE」の13周年記念)、そしてニューヨーク拠点のアーティストの作品を紹介する「PAHO GALLERY」。フロア配置や投資額、新規契約数などは公表されていない。
森ビルは今回の改装のテーマを「最新カルチャー提案」と「インキュベーション」に置き、ポップアップストアをきっかけに人気を集めたブランドを常設化する狙いを明言している。今回で言えばneith.がその実例にあたる。
これはラフォーレ原宿がこれまでも採ってきた手法の延長線上にある。ポップアップストアで反応を見極め、支持を得たブランドに常設の場を与えるという育成型のモデルだ。一方でアナ スイの出店は、その延長では説明しきれない動きでもある。既存メゾン街ではなく原宿を選んだという事実は、賃料の高さよりも文化的な発信力で勝負する同館にとって、単なる有名ブランドの誘致以上の意味を持つ。