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分析

ロエベ、岡田将生をブランドアンバサダーに 最初の起用から3年

クリエイティブ刷新のさなかの起用。2023年から続く関係の延長線上にあり、話題性だけを買う人選ではない。

編集イラスト — 表参道の大理石張りのブティック内観を、入口から見たところ。
イラスト:floortok.com

ロエベ ジャパンは8月17日、俳優の岡田将生をブランドアンバサダーに起用したと発表した。岡田は1989年東京生まれ、2006年から俳優として活動する。欧州のメゾンにとって、日本市場でアンバサダー起用は最も即効性のある一手のひとつである。

注目すべきはタイミングだ。ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスが2025年からクリエイティブディレクションを担い、岡田は今年3月、ヴァンセンヌ城で発表された両氏初のメンズコレクションに足を運んでいる。デザイナー交代の数か月後にアンバサダーを立てるのは偶然ではない。まだ店頭に並びきっていないシルエットに、日本の顧客が知る顔を並べるということである。

また、突然の起用でもない。同社によれば、ロエベは2023年に日本でのパズルバッグのキャンペーンで岡田と初めて協働している。つまり今回は関係の格上げであって、顔合わせではない。この違いは商業的に小さくない。すでに商品を持つ姿を見せてきた人物と、初日に大々的に発表される人物とでは、購買への効き方が異なる。

「一つの領域に自らを閉じ込めることなく、挑戦を続けている」——クリエイティブディレクターの両氏は岡田をこう評し、温かさと鋭い好奇心、そして手仕事への深い敬意を挙げた。

注目点は、この起用がキャンペーン止まりか、売場の動きにまで及ぶかである。岡田は2027年1月の東京での舞台まで露出が続く見込みで、ロエベには長い可視期間がある。問われるのは、それが日本のメンズ売場に届くかどうか。新しいクリエイティブの真価が最も問われるのはそこだ。