マツキヨココカラ、ぬいぐるみ専用手洗い洗剤を437円で発売 SNSの「ぬい風呂」人気を商品化
マツキヨココカラ&カンパニーは10月13日、ぬいぐるみ専用の手洗い洗剤を税込437円で発売した。全国のマツモトキヨシ・ココカラファイン両グループ、約3,600店舗で展開する。SNSで広がる「ぬい風呂」というケア文化を、プライベートブランド商品として棚に落とし込む小さな一手だ。

マツキヨココカラ&カンパニーは10月13日、ぬいぐるみ専用の手洗い洗剤「matsukiyo ぬいぐるみ用洗剤」を数量限定で発売したと、同日付のPR TIMESでの発表で明らかにした。価格は税込437円で、1回使い切りの5ml小袋を3包封入。水2リットルに1包を溶かして手洗いする仕様で、計量の手間がないという。
同社によると、洗剤は植物由来の純石けんをベースとし、ぬいぐるみへの色移りを防ぐため無着色とした。オリーブスクワランとトレハロースを配合し、洗濯後もぬいぐるみの風合いを保てるよう設計したとしており、香りには天然ラベンダー油を用いている。マツモトキヨシ・ココカラファイン両グループの店舗(一部除く)および自社通販サイトで取り扱う。
商品開発のきっかけについて同社は、ぬいぐるみをたらいなどに入れて入浴させるように洗うSNS上の「ぬい風呂」というケア文化を挙げた。公式インスタグラムに投稿した洗浄動画は9月15日時点で再生回数87万回を超えたといい、同社はこの動画では今回の商品を使用していないと説明している。店舗スタッフからの声も商品化のきっかけになったとしている。
単品かつ販売目標も示されていない小粒な発表だが、ドラッグストアのプライベートブランド展開が普段どう機能しているかがよく分かる一例だ。すでに消費者の間で広がっている行動――ここでは「推し活」(推しのアイドルやキャラクターを応援するための消費行動)の一環として持ち歩くぬいぐるみを洗うという習慣――を見つけ、わざわざmatsukiyoに足を運ぶ理由になる自社ブランド商品に落とし込む。税込437円という価格設定は、目的買いというよりついで買いを狙ったものだ。同社が明らかにする全国47都道府県・約3,600店舗という規模があれば、一部地域でまず試すのではなく、発売初日から全国一斉展開するという低リスクなPB商品テストが可能になる。