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三菱商事都市開発と長谷工、鎌倉・梶原に近隣型商業施設が竣工 2032年開設予定の新駅を見込む

鎌倉市梶原地区に、カインズとライフを核店舗とする鉄骨造の近隣型商業施設が竣工した。開業のタイミングを測っているのは現在の交通利便性ではなく、2032年開業予定のJR新駅であり、今のエリアの姿ではなくこれから先の姿に賭けた開発といえる。

スーパーマーケットとホームセンターが並ぶ低層の郊外型商業施設を描いた編集イラスト。奥には空き地が広がり、ショッピングカートを押すシルエットの人物一人。
イラスト:floortok.com

三菱商事都市開発と長谷工コーポレーションは、鎌倉市梶原地区で近隣型商業施設を竣工させたと共同で発表した。核店舗はカインズとライフ。鉄骨造2階建てで、敷地面積は約15,200平方メートル、延床面積は約11,900平方メートル。7月31日に竣工した。

両社によると、カインズのホームセンター業態は8月28日、ライフのスーパーマーケットは9月1日に開業し、9月8日には歯科・矯正歯科クリニックが加わりテナントが出そろう。同施設は「食品スーパーを核とした近隣型商業施設(NSC)」と位置づけられており、目的来店型の大型モールというより、日常の食品・生活雑貨需要を想定した業態だ。

この立地の本当の狙いは、地図上の位置よりもむしろ「時間軸」にある。現在は湘南モノレール「湘南深沢駅」から徒歩12分だが、同じ徒歩12分圏内には、両社が2032年開業予定と明記するJR東海道線の新駅「村岡」も含まれる。開業まで6年先の鉄道アクセスを見据えて先に核店舗インフラを整えるのは、日本の郊外商業開発ではよくある手法だ。新駅計画の発表前後は用地取得が比較的容易で、開業までの間もスーパーマーケット核の施設であれば自動車・モノレール商圏だけで採算を取りやすい。

三菱商事都市開発も長谷工も、イオンモールや三井不動産のようにモール運営で名の知られた事業者ではない。トレーディング系のデベロッパーとマンション事業者という組み合わせは、大手が大型区画を押さえた後に残る郊外の商業空白を埋める、比較的小規模で機動的な共同事業に近い。村岡駅が実際に開業した際にテナント構成の見直しが必要になるかは2032年の課題であり、当面はカインズとライフという「スーパーとホームセンターがあればいい」という手堅い需要を狙った構成といえる。