三菱商事、良品計画株を全株売却 — 資本より事業提携を選択
三菱商事は良品計画株を25年ぶりに手放す一方、同じ週にローソンとの商品開発や海外食品事業、物流分野での協業拡大に合意した。

良品計画は、2001年以来続いてきた三菱商事による資本関係を解消したと発表した。三菱商事が保有する良品計画株式をすべて売却した一方、両社は同じタイミングで新たな業務提携契約を締結したという。
三菱商事が保有していたのは発行済株式の約3.9%にあたる2156万6千株で、同社は良品計画の主要な社外株主の一角を占めてきた。今回の売却により保有比率はゼロとなる。良品計画は、この売却が現時点で業績に重要な影響を与えるものではないとしている。
資本関係の解消ではなく、業務提携の強化
両社は関係を解消するどころか、同じ発表の中で、三菱商事の子会社であるコンビニエンスストアチェーン、ローソンとの共同商品開発・販売、良品計画の食品事業の海外展開に向けた商品開発支援、物流機能・サービスの強化、そして新たな国内外の事業機会の追求を盛り込んだ新たな戦略的業務提携契約に合意したと発表した。
資本は退き、商いは残る
今回の一件は、商社が資本と商いを切り離せることを端的に示している。三菱商事は長年の持ち株を手放す一方で、ローソン向けの商品供給・共同開発、良品計画の海外食品事業への支援、物流という、実際に収益を生み続ける関係の部分には一層力を入れる。良品計画にとっては、両社の関係の本質が株式保有ではなく事業上の協力にあったことを裏づける動きといえる。