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岡田不動産、スイーツフォレスト跡地に飲食・ギャラリー複合施設「mimimi」を自由が丘にオープン

岡田不動産が10月9日、自由が丘の「ラ・クール自由が丘」上層階に、延床約940平方メートルのレストラン4店舗とギャラリーからなる複合施設「mimimi JIYUGAOKA」を開業する。同フロアはかつて日本初のスイーツテーマパーク「自由が丘スイーツフォレスト」があった場所で、東京の小規模商業エリアで老朽化した単一用途の施設が、飲食と文化を軸に再生される具体例といえる。

東京郊外の商業ビル内にある飲食・ギャラリーフロアを描いたイラスト。小さな飲食店のカウンターとギャラリーの一角が陽光の差す吹き抜けに面し、ファームコーナーを思わせる鉢植えの緑が覗く。行き交う来場者のシルエットが一つ、二つ。
イラスト:floortok.com

岡田不動産株式会社とグループ会社の岡田リアリティ株式会社は、東京都目黒区の「ラ・クール自由が丘」2階・3階に、レストラン4店舗とアートギャラリーからなる延床面積約940平方メートルの複合施設「mimimi JIYUGAOKA」を10月9日に開業すると発表した。同フロアはかつて、岡田不動産が2003年11月に同ビル内で開業した日本初のスイーツテーマパーク「自由が丘スイーツフォレスト」があった場所だという。

東急東横線・大井町線「自由が丘」駅南口から徒歩約5分。施設は「食べる」「観る」「実る」の3要素——レストラン4店舗、アートギャラリー、小規模なファームコーナー——で構成し、1927年創立の自由が丘学園小学校に由来する「自由が丘」が開校100周年を迎える2027年を前に、街の新たな文化拠点を目指すとしている。入場無料。

新規に開業するレストラン4店舗は、既存店の移転ではなく新業態だという。ランチビュッフェと午後のカフェ、夜はディナーを提供するビストロ「guu table」、10種類以上のフォーと名物の「花鍋」を出すエスニック料理店「HoaHoa」、銀座「はっこく」と広尾「鮨團」の両店が手がける江戸前鮨「よはく」、北海道産小麦を使い店内で生パスタを打つ「LALA PASTA」(北海道・美瑛のカフェ「LALA CAFE」の姉妹店で、イタリアのミシュラン掲載店出身のシェフが腕を振るう)がそろう。

アートギャラリーは9月19日に先行オープンし、アーティスト・奥田雄太氏の個展「With Gratitude」を10月12日まで開催中。ギャラリーの展示とレストランを連動させる「Art to Table」企画の第1弾として、guu tableでは10月9日から11月17日まで、奥田氏が本展のために手がけた直径約130センチの絵画作品に着想を得た限定メニュー「mimimi bouquet」を提供する。メニュー監修は飲食店「CHA」オーナーの小野寺健太氏が担当する。開業日にはテープカットを11時30分から実施予定で、来場者には先着で記念品を配布するとしている。

岡田不動産の岡田和也社長は、自由が丘が「安心して暮らせる街」であるだけでなく、働き・遊び・楽しめる街へと発展していくべきだとし、今回の開業をその挑戦の一歩と位置づけたという。同社は1964年に自由が丘で創業した。

閉鎖された単機能型の集客施設を、飲食とアートの複合フロアへと転換する手法は、小規模な商業エリアで老朽化した単一用途の施設を再生する際の定石の一つであり、かつて物販の目新しさが担っていた集客の役割を、いまは飲食と文化が担っていることを示す。自由が丘で創業した地権者の岡田不動産は、この街の求心力がもはや単一の目玉施設ではなく、飲食店群と小規模な文化発信にあると見込んでいるといえる。

注目点は、ギャラリーの展示とレストランメニューを連動させる「Art to Table」形式が、mimimiの定番企画として定着するのか、それとも開業時の盛り上がりが落ち着いた後は、より一般的なフードホールへと収斂していくのかだ。