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ペルノ・リカール、日本を「力強い成長」と評価 ― 純利益26%減・中国19%減の通期決算で

ペルノ・リカールの2026年6月期は世界的に厳しい年となった――純利益は26%減、中国は19%減――が、同社は日本だけを名指しで「力強い成長でシェア拡大」と評価し、その要因にシャンパーニュ「ペリエ・ジュエ」の伸びを挙げた。

夕暮れの東京のホテルバーを描いた編集イラスト。シルエットのバーテンダーが曲線を描くテラコッタ色のカウンターでシャンパングラスに注ぎ、背後の窓には柔らかな都市のスカイラインが見える。
イラスト:floortok.com

ペルノ・リカールが8月27日に発表した2026年6月期(通期)決算は、同社が事業を展開するほぼ全域で厳しい内容だった――オーガニック(為替・M&A要因を除く実質)売上高は前年比3.9%減、純利益は26%減の12億300万ユーロ――が、日本だけは「力強い成長を続け、シェアを拡大している」と名指しで評価された。

発表によると、1株当たり利益は19%減の5.85ユーロ。同社は業績悪化の主因として中国市場を挙げ、オーガニック売上高は19%減少したという。消費者心理の弱さと、主力ブランドの一つであるコニャック「マーテル」への逆風を要因に挙げる一方、中秋節を前に商談の空気は慎重ながら上向きつつあるとした。

一方、日本市場の傾向はまったく逆だった。同社は日本について「力強い成長を続け、シェアを拡大している」とし、その要因としてシャンパーニュ「ペリエ・ジュエ」の力強い伸びを名指しで挙げた。今回の決算資料で日本に関連して名前が挙がったブランドは、このペリエ・ジュエのみである。

同じ酒類グループの決算の中で、中国の苦戦と日本の好調がこれほど鮮明に分かれるのは示唆的だ。シャンパーニュは日本では、外食全体の消費が伸び悩む局面でも、ホテルの婚礼宴席やバー、贈答用途などで比較的底堅い需要が続いてきたカテゴリーで、今回の結果はカテゴリー全体を広く伸ばすというより、格付けの高い一銘柄に賭けるプロダクト戦略が奏功した形とも読める。ただし、ペルノ・リカールは日本の具体的な売上高を開示しておらず、この「力強い成長」が今後も続くのか、前年が弱かった反動にすぎないのかは、現時点では同社自身の説明以上のことは分からない。