西武池袋本店、7階・8階が開業し本館(南側)の改装が完了
そごう・西武は西武池袋本店の7階を11月6日、8階を12月9日に順次開業し、2024年から段階的に進めてきた本館(南側)の改装を完了する。男女の垣根を越えた複合型ショップと、睡眠関連商品・アートフォーラムを核としたライフスタイル提案が最終フェーズの軸となる。
そごう・西武は10月15日付の発表で、西武池袋本店の大規模改装計画の総仕上げとして、7階を11月6日、8階を12月9日からそれぞれ順次オープンすると明らかにした。2024年から段階的に進めてきた同店本館(南側)のリニューアルは、この開業をもって完了する。
7階:男女の垣根を越えた複合型ショップ
7階はショップ15店とイベントホールからなり、「アフォーダブル・ラグジュアリー」をテーマに掲げる。グローバルブランドやプレミアムブランドを日常的に取り入れやすい価格帯で展開するのが狙いだ。目玉は「ポール・スミス」「セオリー」「トミー ヒルフィガー」「カルバン・クライン」「ラコステ」「タトラス」の6ブランドで、いずれもメンズとレディースを分けない複合型ショップとして展開する。そごう・西武は、パートナーや家族、友人と一緒に選ぶ楽しみを提供する狙いだと説明する。雑貨・アクセサリー領域には「フォーナインズ」「コーチ」「ボナベンチュラ」「ケイト・スペード ニューヨーク」「レスポートサック」「ヴァンドーム青山」「ポンテヴェキオ」「CHARMY」「コールハーン」が並ぶ。改装後のイベントホールでは、2027年1月から「チョコレートパラダイス」の開催を予定している。
8階:ファッションと睡眠、そしてアートフォーラム

8階はショップ29店とアートフォーラムからなり、ファッションとライフスタイルを融合したフロアとして再編する。衣料領域には「ブルックス ブラザーズ」「アクアスキュータム」「エポカ」「タケオキクチ」「マッキントッシュ フィロソフィー」「ワコール・ザ・ストア」などが並び、雑貨領域には「ファミリア」「フェイラー」などを揃える。ライフスタイル領域では睡眠関連商品を前面に打ち出し、「エアウィーヴ」と「nishikawa(西川)」がそれぞれ専門知識を持つ販売員を配置し、一人ひとりの悩みに応じて寝具選びをサポートする。このほか「VRANJES FIRENZE」などの上質な暮らし提案ブランドや、ネイルサロン、リペアサービスも導入する。新設する美術空間「アートフォーラム」は、こけら落とし企画として現代アートシーンで評価の高い「佐々木香菜子展」を開催する予定だという。
今回のフロア構成自体が、そごう・西武の狙いを物語っている。単価を切り詰めることだけを狙うなら、メンズとレディースの壁を取り払ったり、バッグ売場の隣にネイルサロンや衣料リペアサービスを置いたりはしないだろう。どちらも、単純な販売効率よりもサービスとリピート来店に賭けた構成だ。寝具の専門販売員とアートギャラリーを組み合わせるのも、価格でEC(ネット通販)と直接競合しない領域に軸足を置くという、特定の狙いが透けて見える。アパレルのオンライン購入が広がるなかで、フルライン百貨店が守るべき領域はまさにここにある。
そごう・西武は、改装コンセプトを「インクルージョン」と位置づけ、完成した本館(南側)をファッション・ライフスタイル・サービス・催事を有機的に結びつけた一つの百貨店モデルだと説明する。