TOKYO BASE、日本の匠を集めた新業態「JAPAN EDITION」を銀座・並木通りにオープン
TOKYO BASEの新業態が売るのは自社デザインではなく他社の匠の技。立地の力で価格差を正当化できるかが問われる。

TOKYO BASEは、日本の匠の技と工芸的な遺産をテーマにした新業態「JAPAN EDITION」を銀座・並木通りにオープンしたと発表した。所在地は中央区銀座2-3-5で、7月16日に開業した。並木通りは銀座の低層路面店が連なる、ラグジュアリーブランドの路面店が集積するエリアの一角にある。
同社によると、コンセプトは受け継がれてきた技術と工芸的遺産を現代的な文脈で再編集するというもので、ファッション・工芸・ライフスタイル領域にまたがる。開業時点で30以上のブランド・作り手が揃い、バズリクソンズ、フルカウント、桃太郎ジーンズ、ステュディオ・ダ・ルチザン、テーラー東洋といったヘリテージ系デニム・ワークウェアブランドから、セイコー、イッセイ ミヤケ ウォッチ、カシオといった時計メーカー、創業100年超の家具メーカー天童木工、さらに刈谷雄介氏や奥山泰河氏ら個人の作り手までを含む。
目玉として位置づけられているのが2つのコラボレーションで、東洋エンタープライズとのゴールドをあしらったカプセルは最大99,000円、ヤマネ インダストリーズとの製品は47,850円と36,300円で展開される。
建築を手がけたのは、隈研吾氏とビャルケ・インゲルス氏のもとで学び、2017年に独立したカミヤアーキテクツの神谷修平氏。日本建築学会新人賞やグッドデザイン賞、日本空間デザイン賞金賞を受賞している。同社によると、1階は光を取り込んだ回遊型の売り場とし、地下1階は伝統的な蔵の温かみを想起させる設計とした。
TOKYO BASEはこれまで、ステュディオス、パブリック トウキョウ、ユナイテッド トウキョウなど自社デザインの直営店で事業を築いてきた。「JAPAN EDITION」はそれとは異なる賭けだ。自社の小売力を、自社デザインではなく他社の匠の技に振り向け、銀座でも屈指の賃料水準のエリアで、自社が手がけていない商品に立地の力がどれだけの付加価値を生めるかを試すことになる。