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ユナイテッドアローズ、岡山県に初出店 自由が丘の新店・福岡店の売場刷新も同時発表

ユナイテッドアローズが来月、岡山県に初出店する。前日には東京の新築複合施設に自由が丘の新店を開業し、発表と同じ8月20日には福岡店の売場刷新も完了させた。一本のリリースに、成長市場への進出と既存店の守りという二つの狙いが同居する。

落ち着いた並木道にある小さなブティックの角の入口を描いたフラットベクターイラスト。広いガラスのショーウィンドウ越しに商品を眺めるシルエットの人物と、扉を開けて店内に入るシルエットの人物、舗道を舞う秋の落ち葉。
ユナイテッドアローズの秋の出店戦略(floortok作成イラスト)。 · イラスト:floortok.com

ユナイテッドアローズが来月、岡山県に初めて出店する。同社によれば、これは東京の新築複合施設に新たなウィメンズショップを開く動きと、福岡の旗艦店の売場刷新を完了させる動きを含む、この秋の一連の店舗展開の一環だという。

8月20日付の発表によれば、同社は「ユナイテッドアローズ 自由が丘 ウィメンズストア」を、同月に東京都目黒区でオープンする新規商業施設「自由が丘ミューズスクエア」内に9月17日開業すると明らかにした。所在地は自由が丘一丁目、売場面積は約173平方メートル。同社は「家のような柔らかさと、洗練された凛とした雰囲気が共存する空間」をコンセプトに掲げるという。ショッピングモールではなく、閑静な商店街に小規模な路面店を構える、同社が近年増やしている出店形態のひとつだ。

翌9月18日には、「ユナイテッドアローズ 岡山 ウィメンズストア」がJR岡山駅前の商業施設「岡山一番街」の地下に開業する。同社にとって岡山県への初出店になるという。売場面積は約174平方メートルと自由が丘店とほぼ同規模で、同じ小型のウィメンズ専門フォーマットを、これまで店舗を持たなかった市場へ初めて広げる形だ。

同じ8月20日の発表では、福岡市中央区天神の商業施設「VIORO」内にある福岡店のウィメンズエリアの大規模リニューアルが完了したことも明らかにされた。売場面積は既存の573平方メートルのまま変わらず、新店2店の3倍以上の広さを持つが、同社が「原点」と位置づける伝統的なアイビー調のスタイル、いわゆる「トラッド」を軸に再構成されたという。同店のメンズフロアの改装も、10月末までに完了する予定だとしている。

3つの動きを重ねて見ると、日本のアパレルチェーンが「攻め」と「守り」をどこで線引きするかが浮かび上がる。岡山は未開拓の市場であり、大阪と広島の間に位置する地方中核都市に、同社は創業から37年間、一度も店舗を構えてこなかった。自由が丘はその対極にある賭けで、すでに強い地盤を持つ市場の中で、新たな需要ではなく新たな物件を根拠に売場を増やす動きだ。福岡はそのどちらでもなく、売場面積を変えずに刷新するにとどめ、既存の旗艦店の坪効率を落とさないための一手といえる。この3件を同じ日にまとめて発表したこと自体が、一本のリリースが担う役割の違いを物語っている。