LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン
2026年上半期(〜6月)売上高€38.6十億▼ −3.0%
営業利益€8.7十億▼ −4.0%
純利益€5.7十億→ 0.0%
世界最大のラグジュアリー・グループの2026年上半期は、オーガニック売上高が2%増(第2四半期は3%増)となったが、ユーロ高により公表ベースの売上高は3%減、経常利益は4%減。日本は上半期にプラス成長となり、ウォッチ&ジュエリー(+9%)と小売事業が牽引。純利益は57億ユーロで横ばいだった。
売上高€7.2十億▼ −3.0%
営業利益€0.9十億→ 0.0%
純利益€0.2十億▼ −60.0%
グッチを擁するケリングは小幅な成長に転じた。上半期の売上高は既存事業ベースで1%増(ユーロ高で公表ベースは3%減)、経常営業利益率も改善した。純利益は資産売却などの一時要因で2億ユーロに減少(これらを除く継続事業純利益は3.5億ユーロ)。ケリング・ボーテのロレアルへの売却で純有利子負債は大きく圧縮された。傘下のジュエリー各社は日本で特に強い勢いを報告している。
リシュモン
2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月・売上高のみ)売上高€6.3十億▲ +17.0%
営業利益—
純利益—
カルティエを擁するリシュモンの新会計年度(2026年4〜6月)は、為替一定ベースでグループ売上高が20%増の63億ユーロ(公表ベース17%増)。利益は開示しない売上高のみの速報。日本は際立った地域で、為替一定ベースで36%増と前年同期の15%減から急反転した。国内需要と訪日客の消費が強まったことが背景で、世界的にはジュエリー・メゾン(+24%)が牽引した。
売上高€8.2十億▲ +1.6%
営業利益€3.4十億▲ +0.7%
純利益€2.2十億▼ −0.4%
バーキンを擁するエルメスの上半期売上高は為替一定ベースで6%増。ただしユーロ高により公表ベースの伸びは1.6%にとどまり、経常営業利益率は41.0%へやや低下した。日本は為替一定ベースで11%増と際立ち、地元の得意客と観光客の来店に支えられ第2四半期にかけて加速した。
売上高€3.0十億▲ +11.0%
EBIT(調整後)€0.5十億▼ −14.0%
純利益€0.3十億▼ −15.0%
プラダとミュウミュウを擁するプラダ・グループの上半期は、オーガニックベースで売上高が5%増(新たに連結したヴェルサーチ(3億500万ユーロ)を含む為替一定ベースでは16%増、公表ベースは11%増)。EBIT調整後マージンはオーガニックでは前年並みを維持したが、ヴェルサーチの連結とユーロ高の影響で17.4%に低下し、純利益は3億2,700万ユーロに減少した。日本は上向きに転じ、小売売上高は為替一定ベースで6%増(オーガニックで2%増)と国内消費の底堅さ・訪日客の増加に支えられたが、円安の影響でユーロ換算の公表ベースでは7%減少した。
売上高€1.3十億▲ +5.0%
営業利益€0.2十億▲ +9.2%
純利益€0.2十億▲ +7.3%
ダウンジャケットで知られるモンクレールの上半期売上高は為替一定ベースで9%増、EBITマージンは19.0%へ改善した。同社は日本を単独開示せずアジア地域に含めており、モンクレール・ブランドの同地域売上は19%増。同社によれば中国と韓国が牽引した。
バーバリー
2027年3月期 第1四半期(売上高のみ、2026年6月27日までの13週間)リテール売上高£0.5十億▲ +5.0%
営業利益—
純利益—
バーバリーの再建は新会計年度入りも勢いを保った。第1四半期のリテール売上高は5%増の4億5,500万ポンド(為替一定ベース4%増)、既存店売上高も5%増となり、4事業部門すべてが同時に増収となったのは3年ぶり。米州(+12%)と中国本土圏(+9%)が牽引する一方、日本は例外的に2%減。中国人訪日客の減少が響いた。
売上高€1.7十億▼ −4.8%
EBITDA€0.2十億—
純利益—
ディーゼル、メゾン マルジェラ、マルニを擁する非上場のOTBグループの2025年の売上高は17億ユーロで、減速する高級品市場のなか約5%減、EBITDAは2億ユーロ(利益率15%)だった。日本は明るい材料で、同社は「底堅い」とし、総事業の27%を占める最大の市場と位置づける。韓国事業も新たに日本の統括下に置いた。
売上高CHF 3.1十億▲ +2.0%
営業利益—
純利益—
オメガからスウォッチまでを擁する同社の上半期売上高は為替一定ベースで8.5%増(公表ベース2%増)で、日本は+20%と際立った。もっとも、軟調な時計市場のなか収益性は低水準にとどまり、営業利益率は1.7%、純利益は1,600万スイスフランだった。経営陣は5〜6月の好調が下半期の改善を示唆するとしている。
サルヴァトーレ・フェラガモ
2026年上半期(〜6月)売上高€0.5十億▼ −1.3%
EBIT—
純利益—
サルヴァトーレ・フェラガモの2026年上半期(〜6月)は転換点を迎えた。売上高は公表ベースで1.3%減の4億6,800万ユーロ(為替一定ベースでは1.9%増)にとどまったものの、フィレンツェの名門は営業利益(EBIT)が2,090万ユーロの黒字に転換(前年同期は調整後300万ユーロの赤字)、純利益も150万ユーロと小幅ながら黒字化し、再建開始以来初の上半期黒字となった。自社直営店(DTC)は為替一定ベースで6.1%増と日本を除く全地域で増収だった一方、卸売の抑制(11.2%減)が売上を下押しした。日本の売上高は上半期で公表ベース13.0%減(為替一定ベースでは1.0%減、主に円安の換算影響)だったが、第2四半期単独では為替一定ベースで2.8%増に改善し、現地の直営店が持ち直した。
売上高€0.7十億▲ +9.5%
EBIT€0.1十億▲ +12.6%
純利益€0.1十億▲ +2.0%
『クワイエット・ラグジュアリー』を象徴するブルネロ・クチネリは引き続き好調を維持した。上半期の売上高は為替一定ベースで13.3%増(公表ベース9.5%増、7億4,900万ユーロ)となり、EBITマージンは16.6%から17.1%に改善、EBITは12.6%増の1億2,800万ユーロ。純利益は為替差益の反動で財務費用が増えたことから、2%増の7,800万ユーロにとどまった。日本を含むアジア地域は為替一定ベースで14.1%増、売上構成比は28.7%で中国が牽引。日本単独の数値は開示していないが、同社は現地需要が引き続き堅調で第1四半期とほぼ同水準だったとし、通期見通しを為替一定ベースで10〜11%成長へ引き上げた。
売上高$19.3十億▲ +3.0%
営業利益$4.7十億▲ +5.2%
税引後利益$2.9十億▼ −14.3%
新たにファッション部門アーティスティック・ディレクターに就いたマチュー・ブラジーを迎えた最初の通期となるシャネルの2025年12月期決算は、売上高が公表ベースで3.0%増の193億ドル(為替一定・比較可能ベースでは1.8%増)。営業利益は5.2%増の47億ドルとなったが、実効税率が27.7%から33.5%に上昇した影響で税引後利益は14.3%減の29億ドルにとどまった。フリーキャッシュフローは44%増加した。非上場の同社は日本を単独開示せずアジア太平洋地域に含めており、同地域は公表ベースで0.6%減(比較可能ベースで0.8%減)とわずかに減収。それでも同社は日本への投資を続け、福岡での新規出店を完了したほか、京都で日本初のハイジュエリーコレクションのローンチイベントを開催した。