BEAMS JAPAN、10周年に参拝客・観光客の動線を狙った新店舗を展開
工芸・文化事業「BEAMS JAPAN」が10周年に合わせ、金刀比羅宮参道に12号目の常設「GATE STORE」を、浅草・浅草寺境内と箱根湯本駅に期間限定店を出店する。都心の旗艦店ではなく、参拝・観光の人流そのものに狙いを定めた展開だ。

BEAMSは、日本の工芸・文化を国内外に発信する事業「BEAMS JAPAN」(2016年開始)の10周年に合わせ、この秋に3つの新店舗を展開すると発表した。香川県の金刀比羅宮(こんぴらさん)参道に12号目となる常設「GATE STORE」を、浅草の浅草寺境内と箱根湯本駅にはそれぞれ期間限定店を出店する。
金刀比羅宮の店舗は10月31日、参道の石段沿いに開業する。運営は同エリアで40年以上の実績を持つ香川の地場フランチャイズ企業、デコが担うという。地元の工芸品や特産品、金刀比羅宮とのコラボレーション商品を扱い、地元産の竹を再利用した漆塗りの杖の無料レンタルも行う。デコの宇治家武代表は、ゲートストア事業を通じて地元住民と来訪者の双方に楽しんでもらいながら、金刀比羅宮参道の賑わいづくりに取り組みたいとしている。
浅草の店舗は9月26日、浅草寺本堂西側の新設広場にオープンし、来年2月28日まで5カ月間営業する。雷門をテーマにした商品や、全国各地の特産品を扱う。箱根の店舗は10月9日、箱根湯本駅の改札外コンコースにオープンし、来年1月11日まで3カ月間営業する。箱根土産や箱根伝統の木工細工「箱根寄木細工」を扱う。
BEAMS本体も今年で創業50周年を迎え、日本とアジアで約165店舗を展開しているという。BEAMSとデコはいずれも、2025年に文化庁の「日本遺産魅力発信推進事業」の連携パートナーの認定を受けている。
BEAMS JAPANは10周年を都心の旗艦店で祝うのではなく、新規3店舗のうち2つを、参道・寺院境内・駅コンコースといった、同社の集客力とは無関係に既に人流が存在する参拝・観光ルート上の期間限定店に投じた。ファッション小売がかつて土産物専門店に委ねていたインバウンド動線に、地域工芸品で売場を確保しようという立地戦略の賭けと言える。