ベルルッティ、名古屋栄三越の売り場を94平方メートルの新装ブティックに刷新
ベルルッティが名古屋・栄三越百貨店内のブティックを新装移転した。通常の売場什器ではなく、手作業でパティーヌを施したセラミックタイルの外観や店内の「パティーヌバー」を備えた94平方メートルの独自空間を構築しており、百貨店1フロアへの投資としては踏み込んだ内容となっている。

LVMH傘下のレザーグッズ・メンズウェアのメゾン、ベルルッティが、名古屋・栄三越百貨店内のブティックを独自のデザインコンセプトによる94平方メートルの空間へと新装移転したと、日本での運営会社であるベルルッティジャパンが発表した。
外観には、同社のシューズのシルエットを意匠化した特注のセラミックタイルを採用し、一枚一枚を手作業でパティーヌ仕上げしている。パティーヌはベルルッティを象徴する技法だ。店内には代表作を並べる「フォーカスウォール」、エメラルドオニキス仕上げの「パティーヌバー」、シューズのフィッティング用にレザーを張った「リング」と呼ぶ中央什器を配置し、あわせて手作業でパティーヌを施したクラブチェアや、温かみのある木材、エメラルドオニキス、マザーオブパールなどの素材を用いた。入口右手にレザーグッズ・小物、左手には創業事業であるシューズ、奥にレディ・トゥ・ウェアを配置したという。
ベルルッティは1895年にパリで、同じ一族が4代にわたり受け継ぐビスポークの靴職人として創業した。2005年にレザーグッズ、2011年には本格的なレディ・トゥ・ウェアコレクションを加え、現在は世界60店舗以上を展開するといい、パリのアトリエではオーダーメイドサービスも継続している。日本事業の本社は東京都千代田区に置く。
今回の刷新は、立地よりも「見せ方」への投資という色合いが強い。ベルルッティは名古屋に新たな出店をしたのではなく、既存の売場什器を、シューズ専用のフィッティング儀礼まで備えた独立店に近い形へと引き上げた。百貨店の1フロアに対する什器投資としては異例に重く、東京以外でも栄三越の高級品売場がLVMH傘下メゾンの投資対象として引き続き有望とみなされていることを示している。