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カインズとトーハン、書店の雑貨売場づくりを支える組み立て式什器を発売

書店が生き残りのために雑貨や催事へ活路を広げる動きが続く日本で、カインズと取次のトーハンがその売場づくりを支える低価格な什器を開発。川崎の書店で試験導入した上で、10月21日から全国発売した。

小さな書店のフロアで組み立てられる、木製の組み立て式ディスプレイ什器を描いたイラスト。
イラスト:floortok.com

ホームセンター国内最大手のカインズと、国内2大取次の一つであるトーハンが、書店が書籍以外の商品を売るための組み立て式の木製ディスプレイ什器を共同開発したと発表した。開発は群馬・東京を拠点とする建築設計事務所SNARKの意匠協力を得て、トーハンが主導。出来上がった3製品は、カインズの受注生産家具プラットフォーム「CAINZ DIY MARKET」を通じ、10月21日から販売される。

両社は3月、川崎市の住吉書房宮崎台駅前店で実機を使った運用テストを実施し、使い勝手や陳列した際の見え方を検証した。その結果生まれたのが税込価格で3製品。棚板とSフックで形を変えられる「棚が変わるディスプレイシェルフ」が2万9800円、4種類の形に組み替えられるテーブルが1万9800円、小型の卓上ディスプレイが7980円。シェルフは可動式の棚板とSフックを使い、他の製品同様フラットパーツで構成されているため、業者を頼らず書店の店主自身で組み立て・収納できる。

これは、日本の書店業界が長年抱えてきた問題への小さくも実用的な答えだ。独立系書店は減少を続け、改装にかける資本がないまま、文具や雑貨、催事スペースへと活路を広げるよう迫られてきた。取次であるトーハンが、流通させる書籍そのものではなく既製の店舗什器に自社の名前を冠するのは、家具のデザイン以上に、取引先書店の懐事情をどう見ているかを物語っている。