キャノピー・バイ・ヒルトン、ディアバレー新開発区にユタ州初のホテルを開業
ヒルトンのライフスタイルブランド、キャノピー・バイ・ヒルトンが、ディアバレー・リゾートの新開発区域「イーストビレッジ」にユタ州初のホテルを開業した。同エリアには今後、デベロッパーのエクステルがフォーシーズンズやウォルドーフ・アストリアの開業も計画している。

ヒルトンは9月10日の発表で、ライフスタイルブランド「キャノピー・バイ・ヒルトン」がユタ州パークシティに「キャノピー ディアバレー」を開業したと明らかにした。同ブランドにとってユタ州初のホテルであり、ディアバレー・リゾートの新開発区域「イーストビレッジ」で開業する最初期のホテルの一つとなる。客室数は180室で、開発を手がけたのは米デベロッパーのエクステル・デベロップメント。リゾートの麓に位置し、ゴンドラ「ジョーダネル・エクスプレス」に直結、ソルトレイクシティ国際空港からは車で約40分としている。
館内には4つの独自ダイニングコンセプトを設ける。イタリアン・トラットリアの「タボローナ」、イタリアのクラブハウスを想起させるという「フォルネット」、地元焙煎のコーヒーを提供するカフェ「マウンテン・プロビジョンズ」、山の眺望が売りのルーフトップバー「アルパイン・アティック」で、いずれも外部ブランドのライセンスではなく自社企画だという。料理を統括するのは、ニューヨークの「イレブン・マディソン・パーク」やダニエル・ブルーリュ氏のダイネックス・グループでの勤務経験を持つエグゼクティブシェフ、スコット・ラックリフ氏。室内デザインはDLRグループ|ブレイトンヒューズが手がけ、地元産の石材と熱処理を施した木材を用いた、山小屋建築の現代的な解釈だとヒルトンは説明している。客室料金は1泊200ドルから。
「この期待の高いデスティネーションが持つ個性とエネルギーを映し出す場所を作り上げた」と、同ホテルのゼネラルマネージャー、アンドリュー・ケアリー氏は発表の中で述べた。
この一手が示すのは、商品力よりも立地への賭けだ。ディアバレーのイーストビレッジは、スキー場開発である以上に不動産開発の性格が強い。ニューヨークのセントラルパーク・タワーやワン57を手がけたエクステルは、同エリアに今後フォーシーズンズやウォルドーフ・アストリアの開業も予定しているとヒルトンは説明する。それらの最上級ブランドに先立ち、比較的手頃な価格帯(1泊200ドル〜)のライフスタイルブランドであるキャノピーを先行出店させることで、ヒルトンは周辺開発がまだ途上の段階から早期に足場を築ける。ただし、この戦略が奏功するかどうかは、イーストビレッジが計画通りに整備されるかにかかっている。ゴンドラに直結する立地はスキーシーズンには強力な訴求力を持つが、周辺に他の施設がまだ整わないうちは、その効果も限定的になりかねない。