カルティエ、西日本最大の旗艦店と位置づける大阪・心斎橋の3フロア新店をオープン
カルティエは11月6日、大阪・心斎橋に新たに開業した複合施設「クオーツ心斎橋」内に3フロアのブティックをオープンした。西日本最大の旗艦店とされ、国内2店目となる完全個室「レジデンス」を備える。内装には西陣織や金沢箔、多治見のモザイクタイルといった日本の伝統工芸が用いられている。

カルティエの日本法人であるリシュモン ジャパン合同会社は、大阪市中央区南船場3-12-14に新たに誕生した複合施設「クオーツ心斎橋」内に、「カルティエ心斎橋ブティック」を11月6日にオープンしたと発表した。発表はPR TIMESを通じて前日の11月5日に行われた。リシュモン ジャパンは、同店を西日本最大の旗艦店と位置づけている。
ブティックは3フロア構成。1階はハイジュエリーの常設展示と個室サロンを備え、ハイジュエリー、レザーグッズ、アクセサリーを扱う。2階は時計、ダイヤモンドジュエリー、ブライダルジュエリー、フレグランスを展開し、アフターサービスカウンターと複数の個室も設ける。最上階は「レジデンス」と呼ばれる完全個室で、専用の植栽、木象嵌の扉、屋内テラスを備える。リシュモン ジャパンによると、国内で銀座4丁目ブティックに続く2店目のレジデンスという。
外観とレジデンス内装は、カルティエ麻布台ヒルズ店の外観や2025年大阪・関西万博の女性館も手がけた建築家の永山祐子氏が担当。1・2階の内装はバルセロナのデザイン集団「g4」が手がけ、万博女性館の庭園も手がけた造園家・荻野寿也氏がレジデンスの植栽を担った。外観には、水の流れを表す伝統模様「立涌(たちわく)」をモチーフに、重ねた金属メッシュと波打つガラスを組み合わせ、大阪が「水都」と呼ばれてきた歴史を表現したという。
内装には日本の伝統工芸を多用している。1階にはフランスの名匠(マエストロ・ダール)であるリゾン・ドゥ・コーヌ氏による麦藁細工のパンサーエンブレムの壁面と、西陣織の壁面アートを配置。2階には金沢箔のパネルと、カルティエが過去に手がけたブローチをモチーフにした藤柄の階段を設置。最上階のレジデンスのテラスには多治見のモザイクタイルを用いている。売場面積や売上に関する数値は公表されていない。
より大きな店ではなく、2つ目のレジデンスという賭け
リシュモン ジャパンの発表には売上目標も売場面積も示されていない。今回の出店の意味は、むしろその作りにある。独立型の旗艦店に専用の「レジデンス」を備えるという、同社の説明では銀座にしかなかった個室を大阪に持ち込んだ点だ。2店目のレジデンスが、今後のカルティエ国内旗艦店のひな型になるのかどうかが注目される。