シャネル、新作「ココ マドモアゼル」を原宿のポップアップで披露
シャネルは新作フレグランス「ココ マドモアゼル クラッシュ アプソリュ」の披露に、通常の化粧品カウンターではなく原宿での5日間の無料ポップアップを選んだ。狙いは新アンバサダーが引き付ける層と重なる、原宿の通りすがりの客だ。

シャネルは新作フレグランス「ココ マドモアゼル クラッシュ アプソリュ」の日本市場への披露に、百貨店の通常のカウンター展開ではなく、原宿での5日間限定のポップアップという形をとった。
シャネル日本公式サイトによると、「カフェ マドモアゼル」と題したこのイベントは8月21日から25日まで、渋谷区神宮前のピアッツァ アネックス1階で開催された。パリのカフェを思わせる空間を設け、予約不要・入場無料で午前11時から午後9時(最終入場は午後8時30分)まで開いた。新作フレグランスを購入した来場者にはノベルティが贈られたという。
会場で紹介された「ココ マドモアゼル クラッシュ アプソリュ」は、既存のオードゥパルファン、オードゥパルファン アンサンス、ロー プリヴェに加わる、シャネルいわく「アンバー インテンス」な新作だ。トップにライチとグレープフルーツ、ハートにローズとジャスミン、ベースにパチュリとアンバーを配したという。同社によると、グローバルキャンペーンの顔にはシンガーソングライターのグレイシー・エイブラムスを起用した。
調香師オリヴィエ・ポルジュ氏は、パチュリとアンバーの組み合わせが「強さと温かみ」を生み出すと述べた。
今回興味深いのは香水そのものより会場選びだ。シャネルは自社ブティックや百貨店の化粧品フロアではなく、原宿に期間限定の借り上げ空間を用意した。管理されたリテール環境を手放してでも、通りすがりの客を呼び込める予約不要・無料入場の形式を選んだのは、明確なプロモーション戦略といえる。エイブラムスの起用が示すように、若く、ストリートファッションに敏感な客層を狙うなら原宿はうってつけの立地だ。百貨店の美容フロアに恒久的な売場を構えることなく、単品の東京での手応えを試せる低リスクな手法でもあり、1品目ずつをポップアップで発表する動きは他のメゾンにも広がりつつある。