フォーシーズンズ東京大手町39階のバー「ヴィルトゥ」、世界のベストバー50に3年連続選出 全100店中、東京からは5店がランクイン
フォーシーズンズホテル東京大手町39階のバー「ヴィルトゥ」が、世界のベストバー50(2026年版)で3年連続の48位に入った。主催団体が公表する全100店のリストを見ると、東京からは日本の他都市を上回る5店がランクインしている。

フォーシーズンズホテル東京大手町の39階にあるバー「ヴィルトゥ(VIRTÙ)」が、世界のベストバー50(The World's 50 Best Bars)2026で48位に選ばれた。主催団体自身が公表するランキングでも同順位が確認されており、同リスト入りは3年連続となる。ホテルが10月8日付で発表した。
ホテルによると、ヴィルトゥはアールデコ調の内装で、都心の夜景を背景に、東京とフランスの双方から着想を得たアートワークを備える。カクテルメニューは「儀式や民話」をテーマに構成され、フランスのヴィンテージスピリッツや希少なコニャックと、日本のスピリッツや素材を組み合わせているという。パリの洗練と東京の現代性を融合させたコンセプトだとホテル側は説明している。
フォーシーズンズホテル東京大手町の地域担当バイスプレジデント兼総支配人、ウダイ・ラオ氏は「マティーニを飲むなら、このヴィルトゥ以上の場所は都内にない」と述べた。
今回の選出は、同バーにとって外部評価が重なる一年の一部でもある。ホテルによると、ヴィルトゥはアジアのベストバー50にも4年連続で選ばれ、フォーブス・トラベルガイドの「ベスト・ホテルバー2025」にも名を連ねたという。今年の世界のベストバー50には、フォーシーズンズ系列のバーがほかに2店入った。香港のフォーシーズンズホテルにある「アルゴ(ARGO)」と、チャオプラヤー河畔のフォーシーズンズホテルバンコクにある「BKKソーシャルクラブ」だとホテルは紹介している。
東京勢の広がり
ヴィルトゥの選出は、ホテルの発表だけからは見えてこない、より広い東京の存在感の一部にすぎない。主催団体が公表する100店規模の全ランキングを確認すると、東京のバーは5店が入っており、日本の他都市からの選出はない。ホテルやグループの後ろ盾を持たない独立系バー「バー・ベンフィディック(Bar Benfiddich)」は、ヴィルトゥの一つ上の44位につけた。主催団体が別途発表する51〜100位の拡大リストにも、東京のバーがさらに3店入っている。「バー・トレンチ(Bar Trench)」が74位、「ザ・エスジー・クラブ(The SG Club)」が88位、「ザ・ベルウッド(The Bellwood)」が100位だ。
この構成こそが示唆的だ。地域運営会社の発信力を背景に持つ五つ星ホテルのバーと、そうした後ろ盾を持たないバーテンダー主導の独立店4店が、同じ100店の中に並ぶ。東京のこのランキングでの強さが、一軒のホテルの取り組みだけに支えられたものではないことがうかがえる。客室単価だけで勝負しないホテルにとって、国際的な評価を重ねるバーの存在は、宿泊客や東京在住者を最上階まで足を運ばせ、一晩を過ごす理由にもなる。floortokは同ホテルの今年の受賞続きを追ってきたが、9月にはミシュランキーズの評価を得ており、今回は客室ではなくバー部門での外部評価となる。