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ゴールデングース、青山旗艦店を全面改装 日本初の修理・誂え工房「コブラーズルーム」を新設

ゴールデングースは、日本第1号店である東京・南青山の旗艦店を全面改装し、10月31日に再オープンした。新設の「コブラーズルーム」は同ブランド初の店内修理・誂え工房。使い込んだスニーカーを長く履き続けてもらう仕掛けが、新作販売と並ぶ集客の軸になるかが注目される。

ブティック内の小さな靴修理工房を描いた暖かみのあるイラスト。デスクランプの下で修理中の履き込んだスニーカー、散らばる革細工の道具、背後にはシューズボックスの棚、作業台に向かう後ろ姿のシルエット。
イラスト:floortok.com

イタリアの靴・アパレルブランド「ゴールデングース」の日本法人、ゴールデングース・ジャパン株式会社は、11月6日にPR TIMESを通じて、東京都港区南青山5-2-12の2階建て店舗「ゴールデングース青山店」を全面改装のうえ、10月31日に再オープンしたと発表した。同店は2016年に、ブランドの日本第1号旗艦店としてオープンしていた。

改装の核となるのは新設の「コブラーズルーム」。ゴールデングース・ジャパンによると、同ブランドが国内店舗に設けるのは初めての店内シューメイキング・修理工房で、ゴールデングースのスニーカーの修理やリメイク、誂えの加工を提供する。目的は、1足をより長く履き続けてもらうことだという。

併せて、カスタマイズ空間「Co-Creation」も拡充した。1階の中央テーブルでは、スニーカーやアパレルへの描画、スタッズ装着、熱圧着デカール、シルクスクリーンプリントが可能。2階には新設の「アトリエ・ステーション」を設け、ベルトやサンダルの誂え、キャップやアパレルへの刺繍にも対応する。さらに、イタリアの独立系サウンドデザイン・スタジオ「FUTURA」に特注した、ユーカリ材・複合素材・ステンレスを用いた手作りのアナログ音響システムとDJブースを常設した。改装費用や売場面積については公表されていない。

買い替えではなく、修理を売るという賭け

ゴールデングースのスニーカーはもともと使用感を施した状態で販売される商品であり、1足をより長く履かせる工房を設けることは、新作販売を主軸とする事業と一見噛み合わないようにも見える。しかし、これを商品戦略ではなく顧客維持の戦略として読むと筋が通る。店内で修理やカスタムを重ねながら長く1足を履き続ける顧客は、リセール業者や競合に流れることなく、同じ青山の店に通い続ける顧客でもある。日本における売上の開示を持たないブランドにとって、今回の改装は、この戦略がどこまで本気で推し進められているかを示す、国内では唯一の具体的な材料と言える。