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無印良品・カインズ・大創産業、プライベートブランド商品で2026年度グッドデザイン賞を受賞

日本デザイン振興会は10月15日、2026年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表した。良品計画(無印良品)は希釈洗剤シリーズなど3件(うち1件はベスト100)、カインズは私的ブランド商品6点で15年連続受賞、大創産業も2商品が受賞した。JR東日本グループも、日本航空との貨物専用新幹線サービスを筆頭に6件を受賞している。

公益財団法人日本デザイン振興会は10月15日、2026年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表した。1957年に始まった同賞は今回で70回目となる。今年の受賞リストには、暮らしに関わる日本の大手バリュー系小売各社が顔をそろえた。良品計画(無印良品)、カインズ、大創産業がそれぞれ自社製品の受賞を発表し、JR東日本グループも別途6件を受賞している。

無印良品の希釈洗剤がベスト100入り

洗剤のパウチ、工具、スキンケアのボトル、おもちゃの電車など、4つの小さな商品が棚に並ぶ様子を描いたフラットベクターイラスト。グッドデザイン賞を思わせる丸い受賞マークのモチーフと、小さな金色のアクセント。
イラスト:floortok.com

良品計画は、希釈洗剤シリーズ、本社オフィス「ライブオフィス・良品計画 飯田橋ファーストタワー」、国産材を使ったオフィス家具「ボードファニチャー T字脚シリーズ」の3件が2026年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。このうち希釈洗剤シリーズは、同賞の最上位カテゴリーであるグッドデザイン・ベスト100に選ばれたという。

希釈洗剤シリーズは、濃縮した洗浄成分を小さなパウチで販売し、使用者が専用ボトルで水に薄めて使う形式で、良品計画は、家庭での持ち運びや保管にかかる手間やかさを減らすことを狙ったと説明している。洗剤の大容量化が進む市場の流れへの一つの回答といえる。発表資料によれば、審査では、水で薄めるという使い方をパッケージと名称から直感的に伝えている点や、落ち着いた見た目が評価されたという。飯田橋のオフィスについては、実際の執務フロアでありながら働き方や素材を試す実験場としても機能しており、社員の利用実態を空間づくりや製品開発に反映させていると同社は説明する。T字脚シリーズの受賞では、家具の更新・循環利用の取り組みも評価されたとしている。

カインズは15年連続

カインズは、私的ブランド商品6点が2026年度グッドデザイン賞を受賞し、連続受賞は15年に達したと発表した。対象は、ロック位置と開閉方向を統一したポップアップ式のテーブルBBQコンロ、ラップの代替を意図したシリコーン製フードカバー、吊るしても立たせても使えるシューズハンガー、玄関ドアに磁石で取り付けられるマグネットほうきちりとりセット、日本人の手の形に合わせて10サイズをそろえた軍手シリーズ、3.7キログラムで100キログラムまで積載できフラットに折りたためるメッシュキャリーの6点だという。価格は軍手の248円からキャリーの5,980円までとなっている。

6点のいずれも価格は6,000円を超えない。15年連続の受賞が物語るのは、ホームセンターの日常的な私的ブランド商品であっても、百貨店が自社の家庭用品ブランドで築いてきたのと同じ水準のデザインの説得力を持てる、というカインズ側の主張にほかならない。

大創産業は2商品、うち1点は発売前

大創産業は、2026年度グッドデザイン賞を2商品で受賞したと発表した。DAISOブランドで展開する両面使用可能な組み立て式三角爪とぎは発売前の商品として紹介されており、スタンダードプロダクツ バイ ダイソーブランドで展開する瀬戸内オリーブのスキンケア(洗顔ソープ、フェイスマスク、リップクリーム)はすでに販売中だという。

JR東日本グループは6件、荷物専用新幹線が目立つ

JR東日本グループは別途、2026年度グッドデザイン賞を6件受賞したと発表した。グループ会社のJR東日本物流と共同受賞した荷物専用新幹線サービスと、日本航空と組んだ「JALデはこビュン」が目立つ。審査コメントでは、水揚げ当日のうちに活ガニ(越前がに)を台湾へ届けた例が挙げられているという。残る4件は、ネブラ株式会社と手がけた運行支援システム「JEMAPS」、複合用途への建物転用2件、東京・等々力の25戸の集合住宅だという。

事業の形はまるで異なる4社に共通するのは一つの事実だ。かつて百貨店が自社ブランドを一つずつ育てることで築いてきたデザインの評価は、今やデパートの売場だけでなく、バリュー系の売場や駅のコンコースの地図としても読めるようになっている。無印良品、カインズ、大創産業にとって、年に一度の政府系デザイン賞は、まさにそのことを安く、繰り返し証明できる手段になっている。