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阪急梅田本店、9月は前年比15.6%増も隣接の阪神梅田本店はほぼ横ばい H2Oリテイリング発表

H2Oリテイリングの自社9月売上速報によれば、旗艦店の阪急梅田本店は前年同月比15.6%増と伸びた一方、同じ梅田ターミナル内にある姉妹店の阪神梅田本店はほぼ横ばいにとどまった。大阪の百貨店需要が、いかに単一の旗艦店に集中しつつあるかを示す結果だ。

繁華なターミナル駅のコンコース脇にある百貨店入り口のイラスト。一方の明るい入口には買い物客が次々と吸い込まれていく一方、広場を挟んだ向かいの入口は静かなままだ。
イラスト:floortok.com

H2Oリテイリングは10月1日付の自社月次売上速報で、阪急梅田本店の9月の売上高が前年同月比15.6%増になったと発表した。同じ大阪梅田のターミナル内に立地する姉妹店、阪神梅田本店の増収率は0.6%にとどまった。阪急阪神百貨店の支店群の売上高は3.6%増で、百貨店事業全体の合計では9.5%増となった。

一方、グループ傘下のスーパーマーケット事業は既存店ベースで2.3%の減収だった。同社はこれらの数値について、速報値であり確定値は変更される可能性があると注記している。

9月の結果は、春以降続いてきた傾向の延長線上にある。同時に公表された月次データによると、阪急梅田本店はこの半年のうち5月・6月・7月・9月の4カ月で前年比2桁の増収を記録し、最も伸びが鈍かった月でも7%の増収を維持した。一方、阪神梅田本店は様相が異なる。5月に前年比27.1%増とピークをつけて以降、7月11.9%、8月5.6%、そして9月は0.6%と、4カ月連続で伸び率が鈍化している。

同じ梅田ターミナル内、同じ持株会社傘下にある2つの旗艦店が、対照的な方向に向かっている。一方は増収を積み上げ、もう一方は横ばいに近づきつつある。この内訳は、合算の9.5%増という見出し数字以上に重要な意味を持つ。大阪のインバウンド消費や富裕層需要は、梅田エリア全体を均等に押し上げているのではなく、その時々で品ぞろえや集客力に優れる旗艦店へとますます集中している可能性を示唆する。これに対し、支店群の3.6%増という比較的緩やかな伸びは地味に映るが、月ごとの振れ幅が小さい分、チェーンの中では最も安定した成長を続けている部分と言える。

焦点は、H2Oリテイリングの秋の販促施策が本格化した際に阪神梅田本店の伸び悩みが反転するか、それとも同じグループの屋根の下で阪急梅田本店がさらに差を広げていくかだ。

阪急梅田本店と阪神梅田本店の月次売上高(前年同月比)2026年度

前年同月比(%)

0%15%30%4月5月6月7月8月9月+7.0%+11.7%+17.0%+17.8%+9.7%+15.6%+19.2%+27.1%+26.0%+11.9%+5.6%+0.6%阪急梅田本店阪神梅田本店
H2Oリテイリング 月次売上速報 · 作図:floortok