エルメス、リオデジャネイロ店をヴィレッジモールへ移転 全16職種を揃えた新店舗に
エルメスがリオデジャネイロ店をバハ・ダ・チジュカのヴィレッジモールへ移転した。新店舗は全16職種を揃え、リオの熱帯の海岸線をテーマにデザインされている。為替の影響を除いた実質ベースで売上が伸び続ける中、日本を含む世界各地で同社が今年進めてきた店舗刷新の一環だ。

エルメスは8月21日、リオデジャネイロ店をバハ・ダ・チジュカのヴィレッジモール内へ移転し、全16職種を揃えた新店舗として再オープンした。同社の発表による。
パリの建築設計事務所RDAIが手がけた新店舗は、地元産の木材によるラティス(格子)でファサード全体を覆い、エルメスの代表的な「フォーブール」モチーフとブラジルの伝統的な透かしブロック「コボゴ」の意匠を重ね合わせた。正面の窓には織り込まれたスクリーンを配し、自然光を店内に取り込む。同社によると、店内は入口付近のシルクスカーフやファッションジュエリー、香水・ビューティーのエリアから始まり、白黒のモザイク床(リオの幾何学模様の歩道を想起させる)を経て、ホームコレクションとメンズのエリア、さらに葉の天蓋を思わせるカーペットを敷いたレディースのシューズ・レディ・トゥ・ウェアへと続く。ジュエリー・時計のコーナーはパームリーフ柄のファブリックで囲まれた落ち着いた空間とし、最後にマザーオブパールをちりばめたティール色のテラゾ床を配したレザーグッズ・エクエストリアンのエリアで締めくくる。館内にはフランソワ・ウータンの植物モチーフの版画やアントン・ラボルドのマルケトリー(寄木細工)作品など、エルメス自社コレクションの美術品も展示されている。
リオ店の移転は、エルメスが今年展開してきた一連の店舗刷新の一つだ。同社の上期決算資料によれば、5月には大阪・ヒルトンプラザイーストの店舗を拡張改装し、6月には名古屋に新店舗をオープンした。4月には香港エレメンツと台北・そごう復興の店舗が改装を経て再開したほか、ハノイと北京にも新店舗を開いている。日本事業も好調で、2026年上期の売上は為替の影響を除いた実質ベースで前年同期比11%増(公表ベースでは円高の影響で2%減)となり、同社は力強い客数と地元顧客の支持を要因に挙げた。グループ全体の売上高は同期間で81億6,300万ユーロ、実質ベースで6.1%増だった。