星野リゾート、福岡県初進出の「BEB5門司港」が開業 関門海峡の眺望を軸に
星野リゾートは福岡県初進出となる「BEB5門司港」を開業した。全119室が関門海峡を望む立地に、24時間利用できる共有ラウンジや専用サウナ付き客室を組み合わせる、若年層向けブランド「BEB」らしい構成が並ぶ。

星野リゾートは7月24日、福岡県内では初となるホテル「BEB5門司港」を開業したと発表した。北九州市の門司港レトロ地区に立地する全119室のホテルで、JR門司港駅から徒歩4分、客室はすべて関門海峡に面している。
宿泊料金は2名1室利用で1名あたり6,600円から(税込・食事別)とされ、星野リゾートの中でも比較的手頃な価格帯に位置づけられる。若年層を意識したブランド「BEB」らしく、客室そのものよりも共有スペースに重心を置いた構成が特徴だ。24時間利用できるラウンジ「TAMARIBA」はカフェとショップを併設し、外部からの飲食物の持ち込みも認めている。最上階のテラス「MIZUBA」からは海峡を一望でき、半屋外の露天インフィニティ風呂も設けられた。上級客室の一室には専用のドライサウナが備わり、セルフロウリュや専用テラスの水風呂を利用できる。
館内には多国籍の麺料理を自由に組み合わせられるビュッフェレストランのほか、シャンパンのサーベル開栓を伴う夕景イベント、門司港レトロ地区の大正ロマンを意識した夜のラウンジ企画も用意されている。客室は海峡の水色を基調とし、地元の伝統織物「小倉織」をあしらった。
客室の広さよりも共有空間や体験を前面に出す手法は、BEBが他拠点でも採ってきたプレゼンテーション戦略であり、日本の国内宿泊市場の変化とも重なる。供給の伸びは五つ星クラスの新築フラッグシップよりも、若い旅行者を狙ったミドルクラスのデザイン主導ブランドが担っている面が大きい。福岡県、とりわけ北九州の港町の歴史的な街並みは星野リゾートにとって新しい市場であり、今回の開業で問われるのは1軒の成否よりも、次にBEBがどの都市に展開するかだろう。