三井不動産、箱根・小涌谷の旧別荘地に126室の温泉ホテル「HOTEL THE MITSUI HAKONE」を12月開業
全126室に専用の天然温泉風呂を備える――「HOTEL THE MITSUI」ブランド2軒目となる箱根の新ホテルは、旧三井家別荘地という敷地で、部屋数よりも広さとプライバシーを打ち出す。

三井不動産は、神奈川県箱根町小涌谷に126室のホテル「HOTEL THE MITSUI HAKONE」を12月15日に開業すると発表した。同社によれば、全126室すべてに専用の天然温泉風呂を備えるという。宿泊予約は発表の2日後にあたる7月15日から受け付ける。
敷地面積は約135,500平方メートル。同社によると、この小涌谷の地はかつて三井家の別荘が群をなして存在した場所だという。126室で単純に割ると1室あたり1,000平方メートルを超える計算になり、部屋数よりも敷地の広さとプライバシーを前面に打ち出す構成であることがうかがえる。内装デザインは世界的デザイン事務所「Yabu Pushelberg」が手がけた。
同社によると、HOTEL THE MITSUI HAKONEは「HOTEL THE MITSUI KYOTO」に続く、HOTEL THE MITSUIブランド2軒目のホテルとなる。運営を担うのはグループ会社の三井不動産リゾートマネジメントで、同社は「ハレクラニ沖縄」を別ブランドとして運営してもいる。三井不動産がチェーン展開ではなく、複数の独立したラグジュアリーブランドを積み重ねる形でホテル事業を組み立てていることがうかがえる。
都心の高層タワーや商業施設を主力とする三井不動産にとって、この案件は逆の発想に立つ。単一の旧家所有地を、部屋数を抑えた高プライバシー型のホテルへと転換し、宿泊料金がまだ公表されていない段階でも、立地と敷地の広さそのものを訴求材料にする狙いだ。箱根の温泉宿泊市場にはすでに選択肢が多く、7月15日開始の予約状況が、この戦略の手応えを最初に映し出すことになりそうだ。