ヒューマンメイド、アンダーカバーを完全子会社化へ 東京発ストリートウェア2大ブランドが一つの上場グループに
NIGO氏が興したブランドで東証グロース市場に上場するヒューマンメイドが、高橋盾氏率いるアンダーカバーの全株式取得を正式に決議したと開示した。取得額はおよそ5億5000万円。日本のストリートウェアを築いた創業2ブランドが一つの上場グループの傘下に入るのは初めてで、高橋氏は経営の一線を退き、デザインに専念する。

東証グロース市場(証券コード456A)に上場するヒューマンメイドは9月11日、高橋盾氏が率いるアンダーカバーの発行済株式全てを取得することを取締役会で決議したと適時開示した。取得価額はおよそ5億5000万円。
開示資料によれば、高橋氏は経営から退き、デザイン業務に専念する。買収する側のヒューマンメイドは、かつてA Bathing Apeを手がけたNIGO氏が2010年に立ち上げたブランドで、同氏は現在もクリエイティブディレクターを務める。
両ブランドとも、自社直営店だけでなく百貨店内のショップインショップや専門店卸を通じて日本での地位を築いてきた。その一方が上場会社の傘下に入ることで、新規出店の判断や翌シーズンに百貨店が割り当てる売場面積といった、これまで一人のデザイナー経営者が決めていた事柄の決定権が変わる。5億5000万円という金額が開示されたこと自体も珍しい。アンダーカバーほどの知名度を持つブランドの評価額が明らかになるのは、買収する側が上場企業だからだ。高橋氏が商業面の判断を手放した後、1年後にアンダーカバーの日本国内での売場がどう変わっているかは注視する価値がある。