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ハイアット、1937年築の旧駐車場ビルを改装——ロンドン5軒目の「リージェンシー」開業

ハイアットは2026年7月7日、西ロンドンで進む13億ポンド規模の再開発「オリンピア」の中核に、1937年築の旧駐車場ビルを改装した「ハイアット リージェンシー ロンドン オリンピア」を開業した。同市では5軒目の「リージェンシー」であり、新築の高層ビルと同じだけ、歴史的建造物の再生が集客の核になり得るという賭けでもある。

コンクリート造りの旧駐車場のスロープと列柱が、穏やかで重層的なアトリウムへと弧を描いて連なるイラスト。小さな真鍮色の円がただ一つの温かみのアクセントとなっている。
1937年築の駐車場ビルがよみがえる——ランドマーク再開発を支え始めた「用途転換」の一例だ。 · イラスト:floortok.com

ハイアットは2026年7月7日、西ロンドンのケンジントン・オリンピア駅前に「ハイアット リージェンシー ロンドン オリンピア」を開業したと発表した。同社によれば、客室・スイートは14のカテゴリーにわたり204室。ホテルが入るのは「エンバートン・ハウス」で、1937年に多層階の駐車場ビルとして開業した建物だという。

ホテルは、同地区で進む13億ポンド規模の再開発「オリンピア再生計画」の一部を成すと、ハイアットは説明する。建物の改修は、ヘザウィック・スタジオとSPPARCが共同で設計を手がけ、内装デザインはトゥエンティトゥーディグリーズが担当した。ロンドンでは5軒目の「ハイアット リージェンシー」であり、ハイアットが「クラシックス・ポートフォリオ」と呼ぶブランド群に位置づけられる。

ハイアットによれば、館内の飲食は「1937 ラウンジ&バー」、テイクアウト対応の「ザ・マーケット」、そして隣接する登録建造物(グレードII指定)「ピラー・ホール」内のレストラン「イダリア」(シェフはサマンサ・ウィリアムズ氏とロレーナ・トマージ氏)で構成される。ホテル独自のフィットネスセンターに加え、オリンピア敷地内の別施設にある上位フィットネススタジオへの直接アクセス、近隣の照明付きテニスコートも備える。会議・宴会スペースは3室合計で900平方フィート強(約84平方メートル)と、この規模のホテルとしては控えめで、レジャーとイベント需要を軸にした施設であることを物語る。

同ホテルの総支配人ジョルジュ・ムーラ氏は「ハイアット リージェンシー ロンドン オリンピアの開業は、この上なく誇らしい瞬間だ」と述べた。

興味深いのは、ブランドそのものよりも建物の選び方だ。1937年築の旧駐車場ビルを改装するというのは、同一都市で5軒目の「リージェンシー」を構える出発点としては地味に映るかもしれない。しかし、再開発が進行中の地区にホテルを組み込むことは、開発が完了して注目が集まる前の段階で、その街区の格に賭けるという運営側の判断でもある。これは、floortokが国内でも追ってきたのと同じ論理だ——ローズウッドが計画する六本木の新タワーや、ヒルトンが相次いで発表した日本のラグジュアリー案件も、いずれもホテルを複合開発の一テナントではなく、開発全体を支えるアンカーとして位置づけている。

ハイアットの発表からはまだ見えてこないのが、ホテルの周囲で進むオリンピア再開発全体——オフィス、住宅、劇場や展示施設を含む——が今後どう仕上がっていくかだ。地区全体の完成に先立って開業するホテルは、まだ完全には存在していない街に賭けている状態でもある。ハイアット リージェンシー ロンドン オリンピアが「先行者」として評価されるか、それとも単に「早すぎる開業」で終わるかは、13億ポンド規模の再開発の残りの部分が、この先どれだけ早く周囲を埋めていくかにかかっている。