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韓国・現代百貨店の「THE HYUNDAI」、東急プラザ表参道に日本初の大型店をオープン

韓国・現代百貨店グループの「THE HYUNDAI」が7月10日、東急プラザ表参道「オモカド」3階に日本における初の大型店をグランドオープンした。渋谷PARCOで重ねてきたポップアップ出店から一歩進み、東京有数の高額賃料エリアに韓国発7ブランドとK-POPを前面に出した店を構えた。

東京の商業施設内にある明るくモダンな売場を描いたフラットベクターのイラスト。明るい木目の床に並ぶオープンなブティックの什器と洋服ラック、丸椅子を置いた小さなカフェコーナー、淡い色調のフォトカード陳列スタンド。文字やロゴ、人の顔は描かず、天井まで届く大きな窓越しに表参道の並木道が夕方の柔らかな光の中に見える。
イラスト:floortok.com

韓国の現代百貨店グループは7月10日、日本での店舗「THE HYUNDAI(ザ・ヒョンデ)」を東急プラザ表参道「オモカド」3階でグランドオープンした。施設を運営する東急不動産と、日本での店舗運営をメディコトスと共同で担うnugu Japanが明らかにした。

nugu Japanによると、表参道の新店はTHE HYUNDAIとして日本における初の大型店にあたる。渋谷PARCO内でポップアップストアを重ねてきた経験を踏まえた「戦略的拠点」と位置づけているという。7月8日午前11時から午後3時まで先行公開し、7月9日にメディア向け内覧を実施したうえで、7月10日に正式開業した。

nugu Japanは同店を、みずから「ソウルのライフスタイル」と呼ぶ世界観を軸にした複合型リテールプラットフォームと説明し、韓国本国の店舗「THE HYUNDAI SEOUL」の地下階のデザインを取り入れたとしている。ラインアップの中心は韓国発の7ブランド。ファッションの「COYSEIO 038」「rolarola」「DOUBLE LOVERS」「HIETA」は、nugu Japanによればいずれも日本での常設店出店が初めて。このほか日本初出店となる「Camel Coffee」、K-POPファンプラットフォーム「WITHMUU」、バッグブランド「STAND OIL」が名を連ねる。常設ラインアップに加え、「POP-UP ICONIC」「POP-UP SQUARE」と呼ぶ入れ替え制の2区画も設けた。

集客の柱に据えるのは韓流カルチャーだ。K-POPグループ「TWS」を公式アンバサダーに起用し、7月8日または7月10〜26日に対象商品を購入した客には、数量限定のフォトカード(9種)を進呈するとしている。

今回の出店は、現代百貨店グループにとって渋谷PARCOでのポップアップ的な市場テストから一歩進み、運営会社自らが「戦略的拠点」と位置づける常設店へと踏み出す動きだ。出店先も東京で屈指の高額賃料エリアである表参道である点が大きい。ソウル本国の百貨店事業が規模と幅広い品ぞろえを軸に成り立つのに対し、日本のTHE HYUNDAIはむしろ逆を行く。韓国発の新興ブランド7社とK-POPとの連動、入れ替え制のポップアップ区画で構成する編集型の店づくりは、百貨店というよりコンセプトストアに近い。

施設を運営する東急不動産の側から見れば、「オモカド」の主要フロアを、輸入された韓国のファッション・カルチャーをほぼ全面に据えたクロスボーダーの小売プラットフォームに委ねたことになる。K-POPグッズやK-ビューティーに対する日本の消費者の関心の高さが、個別の商品カテゴリーだけでなく店舗形態としても根付くかどうかを見込んだ賭けと言えるだろう。7ブランドとアイドルを前面に押し出したこの布陣が、開業直後の話題が落ち着いた後も表参道の賃料に見合う集客を保てるかが焦点になる。