伊勢丹新宿店、新生「グランアルチザン」でシリル・リニャックなど仏洋菓子ブランド3店が日本初出店
伊勢丹新宿店が12月2日、地下1階の洋菓子フロアを「グランアルチザン」として新装開業する。シリル リニャック氏のパティスリーやメール、ヤン・クヴルーなど仏洋菓子ブランド3社が、見せる厨房を備えた日本初の店舗を構える。

三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹新宿店本館地下1階の洋菓子売場を12月2日に新装開業し、名称を「グランアルチザン」に改めると発表した。新スペースには、フランスの洋菓子ブランド3社が日本初出店する。ラ・パティスリー・シリル リニャック、メール、ヤン・クヴルーである。
新装フロアでは5ブランドがガラス張りの「見せる厨房」を備え、調理の様子を客が見られるようにするという(同社の発表による)。日本初出店の3ブランドに加え、既存の2ブランド、ノワ・ドゥ・ブールとホレンディッシェ・カカオシュトゥーベも新スペースに移って営業を続ける。
価格帯は日常的なご褒美から目玉商品までそろう。メールの「ゴーフ」(ベルギー風ワッフルクッキー)は1個540円〜648円、シリル リニャックの看板商品「エキノクス」は伊勢丹限定仕様で1個1,188円、ヤン・クヴルーの「ル テリエール ノワゼット」は5個入り5,400円という(同社の発表による)。
グランアルチザンは、伊勢丹が「洋菓子サンク プロジェクト」と呼ぶ、2026年5月から進めてきた洋菓子フロア改装の最新段階にあたる。同じ枠組みで既に新装した「カフェ エ シュクレ」「マ・パティスリー」に続く形だ。同スペースには、ゴディバ創業100周年を記念したミナ ペルホネンとのコラボレーション企画「カカオ ジャルダン」も展開されるが、こちらは日本初出店ではなく、同じ改装の一部という位置づけだ。カカオ ジャルダンの「ロシェ オ ショコラ」は50グラム入り692円で販売される。
同じ階に3つの初出店が重なるのは、伊勢丹が何に賭けているかを示すサインだ。見せる厨房という形式――調理工程を見せ、その場で買える――は、新規参入ブランドが小さな面積でも客を呼び込める仕組みだ。タイミングも悪くない。日本百貨店協会によると、全国百貨店売上高は9月まで9カ月連続で前年を上回り、免税売上高は9月として過去最高を記録した。新しい洋菓子フロアが取り込みたいのは、まさにこの客足だ。